リーダーとマネージャーの違い

MBAとは、経営学を通じてビジネスを成功へ導くリーダーを育成する場であります。こうした優れたリーダーは、倫理的な判断力と、課題を発見・解決するための洞察力を有し、変化する環境を利用してビジネスを成長させることができることが求められます。よくリーダーは組織を「導」く、マネージャーは組織を「管理」する、と解釈されがちです。それ以外にもリーダーは「革新」し、マネージャーは「監督」するともいわれ、どこかリーダがマネージャーよりも格上のような見方もありますが、決してそうではなく、優れたリーダーは素晴らしいマネジメントを行いますし、優れたリーダーシップを発揮するマネージャーも存在します。重要なのは経営に関する知識や技術ではなく、未知の状況に遭遇した場合にどう行動できるか？であり、その背後にあるビジネスにおける基本姿勢を養う場がMBA教育です。

Written by

栗本博行

神戸大学経営学部卒業後、大阪大学経済学研究科にて修士/博士（経済学）を取得。製品開発戦略を主な研究対象とし、規格競争分析に関する論文を多領域に亘って執筆。近年は事業継承に関する研究に取り組む（事業承継学会理事）。ビジネススクールではEMBA/MBAプログラムの立ち上げから運営まで幅広く携わる。

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