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いま求められる税理士像

#税理士 #租税法

領収書を店員さんから受領するとき、税理士という漢字が間違っている場合が多く、まだまだ一般の方には認知されていないのではないかと感ずるときがあります。この例は極端としても税理士という職業のイメージが掴めていない方が多いのではないでしょうか?
私の会社の採用試験にくる応募者に、会計事務所でどんな仕事をしたいですか?と聞きますと、「会社や個人の税務申告書を作成すること」とか、「会社に訪問して仕訳伝票を作成すること」「決算書を作成すること」というイメージをお持ちの方が多いのです。なぜ税理士を目指しているのですか?と質問しますと、「簿記が好きだから」「事務仕事がしたいから」「営業が苦手だから」「人と接触することが苦手だから」というどちらかというと、事務屋的な方が志望者に多いような気がします。

税理士として最適な人物は、明るくて前向きでボジティブ思考で営業大好き人間なのです。税理士は公務員ではないので、勤務税理士であろうと開業税理士であろうと、お客様があってはじめて仕事にありつける訳です。
仕事を得る前に、人間的に魅力的でなければ、人は寄ってきてくれませんし、仕事の依頼もありません。そのためには、見込み客にどうアプローチするのか、最短最速で見込み客に出会うのはどうしたらよいのかという「顧客創造マーティング能力」が問われます。出会うことが出来ましたら、人間好きの本領を発揮して、相手のことを好きになり、相手の聞き役になれるかです。専門家の上から目線で喋り捲る税理士さんがいますが、自分のことばかりを話す方は、自信ない表れでしかありません。十分相手のことをお聞きし、相手の課題を鮮明にする質問を投げかけ、相手に感情移入することで、先方は理解者として聞き手である税理士を信頼して、心を開いてくれるのです。ですから、心から相手のことを思いやることで、はじめて仕事を受注できるのです。

さて、仕事内容ですが、「会社や個人の税務申告書を作成すること」とか、「会社に訪問して仕訳伝票を作成すること」「決算書を作成すること」というのは、昔ながらの税理士業のイメージでしかありません。このような仕事は、どんな税理士でもできますので、価格競争に晒されてどんどん付加価値が下がっている仕事なのです。

税理士として埋没しないためには?

「他人ができないこと、他人のやらないこと、世の中のためになること」を自分の得意分野にすれば良いのです。そのためには、勉強は猛烈にしなければなりませんが、差別化を図らなくては成功はできません。例えば、毎日違う仕事をすることになる資産税分野(相続・譲渡・贈与)、事業承継分野組織再編分野国際税務分野などに特化することができれば、これからの成長は間違いなしです。租税法に強いタックス・プランニングのできる税理士こそが社会から必要とされる税理士であると思います。