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オムロンヘルスケア2011

#生活改善型へルスケアサービス #ホームメディカルケア #ヘルスケア機器とヘルスケアサービスのシナジー効果


アブストラクト

オムロンは創業以来、人や社会を便利に快適にするためには何が必要かを考えてきた。「われわれのはたらきで、われわれの生活を向上し、よりよい社会をつくりましょう。」という社憲のもと、さまざまな事業展開をしてきた。 独自のコアコンピタンスである「センシング&コントロール」を通じて、各種製品をつくりだす生産現場や、街や働く場、そして健康を維持増進する家庭や病院などで常に新しい価値を創造してきた。創業者のA氏は、ドラッガーも絶賛した日本人経営者であるが、すさまじい執念で社会を変革させる機器の開発を行い成功させてきた。たとえば駅の自動改札機や自動券売機のシステム、銀行のCDなどである。また医療といえば薬と注射だけの時代にエンジニアリングという視点で健康事業への取り組みもかなり早い時期から始めていた。1962年には、ストレスによる健康度合いを測定する「皮電計(ストレスメーター)」を開発し、また1965年には、指圧や鍼灸を施すときに必要な治療点を科学的に分析する東洋医学物理療法自動診断装置「KAZMAC」を完成させていた。1967年にはガン細胞診断機、1989年には人差し指で測る新タイプのデジタル自動血圧計を販売している。このように、医療向けのエンジニアリング機器の開発を行ってきたが、一方で健康情報を日常生活で把握し、医療で活用する」という考えが広がり、それに伴い家庭用健康機器も普及してくると考えられた。これまでの医師を頂点とした医療モデルから、個人での趣味、予防としてのヘルスケアビジネスが進展すると予測した。これまでのオムロンが得意としてきたエンジニアリングの事業から、オムロンの中でも唯一、一般消費者を対象とした事業にシフトしていくこともあり、オムロンヘルスケア株式会社として2003年に分社独立した。本ケースは、医療のビジネスモデルに対しオムロンヘルスケアが提唱するホームメディカルケアの事業創造を振り返りながら、ビジネスモデル、テクノロジーマーケティング、意思決定の手法についても考える。

詳細情報

ケースID 11-1002
登録 2011
業界 計量器・測定器・分析機器・試験機・測量機械器具・理化学機械器具製造業
分析領域 総合経営
ページ数 32
言語 Japanese
ティーチングノート あり