アブストラクト

本研究は、日本企業におけるIT業界のシステムインテグレーション(SI)事業を対象とした。分析領域は経営戦略で、成長戦略に関する意思決定をテーマとした。IT業界において、水平分業が進んだ1990年代から成長をとげてきたSI事業だが、2006年以降に訪れたクラウドコンピューティングという再統合を促す技術革新により同事業の市場の収縮が危惧されている。再成長を図るために、SI事業を一種の組み立て産業と捉えて付加価値の構造を示し、付加価値を起点にしたアーキテクチャについて検討した。また、同アーキテクチャによって戦略案を検討することで有意性のある意思決定を行えることを示した。

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