アブストラクト

自動車産業という巨大な“傘”の下で守られた二次下請け企業が、海外に進出して苦労している例は少なくない。しかし、「二次下請け企業の海外工場」すなわち「数百人程度の規模の海外工場」を切り盛りするスキルは、日本国内で実施されているMBA教育の内容を過不足なく活かせる、絶好の機会ともいえる。取引停止の瀬戸際に追い詰められた本ケース企業の再生策の立案は、海外工場運営に悩む幾多の中小製造会社に、現状打開のヒントを与えるものと信ずる。

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