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メディカル・ライフ社 2015

#ファミリービジネス #中小薬局 #地域密着経営

アブストラクト

メディカル・ライフは、これまで東海地方で23店舗の薬局を開業した。この拡大の背景として社長の米田博文の営業力もあるが、医薬分業の推進という後押しにより零細企業の薬局でも利益が出る仕組みがあったのだ。つまり、法律に守られていたおかげで企業努力を必要としなくても利益が出ていたのである。こうした追い風の状況が、高齢化が進み、医療費が膨らむ中で逆風へと大きく変化していった。国が医療費を削減するために、度重なる薬価のマイナス改定を行なったのだ。それに加えて、今後消費税10%へ引き上げる予定もあり、薬局にとってますます厳しい状況になり、悪くはなっても良くなることはないだろう。ただでさえ調剤報酬、消費税とマイナスのインパクトが薬局を襲うなか、他業種の参入もあり、競争はますます激化していく。こうしたなかで、生き残るために、大手を中心に店舗で処方薬を手渡すだけのサービスから脱却し始めている。競合が新たなサービスを導入する中、これまで通りのサービスでは、患者にとって付加価値はなく、ロイヤリティを高めることはできない。そのためには、幅広い知識をもとに患者とコミュニケーションがとれる薬剤師の確保がいっそう必要だ。こうした流れを受けてメディカル・ライフの社長の娘である米田 亜理沙は, 同業界での就業経験がない故の視点や大学院で学んだイノベーション思考を生かしてメディカル・ライフをケースのテーマに、中小薬局全体の生き残りをかけたアイディアを模索していく。

詳細情報

ケースID 15-1024
登録 2015
業界 医薬品・化粧品小売業
分析領域 総合経営
ページ数 71
言語 Japanese
ティーチングノート あり