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三石物産株式会社 2017

#ファミリービジネス #事業承継 #成長戦略の策定


アブストラクト

三石物産株式会社(以下、三石)は、現会長であるオーナー創業者、石井篤(以下、篤)が、1975年に設立した中小の専門商社である。半導体製造には欠かせない、シリコンウエハ製造の前工程における加工機、切断機と、そのシステムなどを主に取扱っている。半導体という先端の製品製造における重要な分野にて三石の製品は、ほぼ独占状況にある。この独占状態を築くまでに、篤は市場の変化に伴い、その事業も変化を図ってきている。会長・篤の息子である幹太は、父親の会社でありながら、その事業などの詳細を把握出来ていなかった。今迄、幹太は、父が起業した三石を、 “同族会社”という日本では、あまり好意的に見られることが多くない環境と、就業していた“同族会社”が倒産したなど私情的な理由で、好意的に捉えることが出来てこなかった。しかし、NUCBに入学し勉強していくなかで、欧州のIMDに留学する機会を得て、こうした考えからファミリービジネス、つまり同族会社の強さを知り、このビジネスモデルへの考えが変わりつつある。篤は、社長の椅子を泉に譲り、一度は会長に退いたものの、危機に瀕した三石を、再度自ら営業の先頭に立ち、立て直した。事業活動に、完全にカムバックした現在は、会長・篤の“院政”状態にある。このような状況のなか、幹太は、一族の一員として事業を引き継ぐことを考え始める。今後も三石物産が、お客様から認められている存在であり続けるために、どのように、承継し事業を進めていくかを問いかけるケースである。

詳細情報

ケースID 17-1078
登録 2017
業界 産業機械器具卸売業
分析領域 総合経営
ページ数 25
言語 Japanese
ティーチングノート あり