2018年11月24日
東京校では芳賀裕子准教授による、Business Analysisの授業が行われています。
環境変化のスピードが速い中での意思決定には、業界分析、自社経営資源分析、競合分析など様々な角度からの分析が必要となります。本授業では、状況に応じて必要な分析を行い、論理的思考により自分が経営者であればどのような行動をとるかを学ぶことで、よりロジカルに、より深く、必要な情報分析を行う能力を身につけます。大企業の提携、買収、多角化、ビジネスイノベーションの他、ベンチャー企業の企業拡大戦略のケースを扱い理解を深めていきます。
Apple社が登場する前、Napstar社のインターネット音楽共有サービスが、アメリカの大学生の間で爆発的ヒットになりました。しかし、アーティストや楽曲を所有する4大音楽レコード会社は、無料かつ自由に音楽が共有されていく事態に対して不満や危機感を募らせていきます。最終的にこのNapstar社は起訴され、破産してしまいました。
そんな時代の流れや既得権益者の心情を的確に捉えていたのが、スティーブ・ジョブズ氏です。「楽曲所有者の納得の上で、消費者に楽曲を提供する」という点を、持続的なビジネスを構築する上で重要と考えました。レコード会社にwin-winとなるビジネスモデルを提示し、正面から説得することで「楽曲の出し渋り」を防いだのです。この決断は結果的に楽曲の豊富な選択肢を消費者に与え、その「沢山選べる」という魅力は消費者をさらにiPodやiTunesへと引き込み、よいサイクルへと繋がりました。
またジョブズ氏は、ライバル社であり当時圧倒的なユーザー数を誇っていたWindowsに対しても、iTunesへの門戸を開きます。ライバル社からでもアクセスを可能にすることは、コストやリスクが伴います。しかしこの決断によって、膨大な数のWindowsユーザーまでもターゲットにすることに成功したのです。この膨大な顧客数が確保できたからこそ、「音楽の無償化」に抵抗があった楽曲所有者への説得も成功したのではないでしょうか。
芳賀先生は終始学生の意見を促しつつ、「なぜそうなったのでしょうか?」「その事態に対して一番困るのは誰でしょうか?」「では次に想定されるものは?」と意見を掘り下げていきます。現実に起きたケースを用いた深い議論を通じて、学生は知見を広げていました。
12/12(水)東京校MBA説明会では、本学の栗本博行教授による模擬授業をご体験いただけます。
併せて、プログラムの説明や本学修了生による体験談もお聴きいただけますので、授業の雰囲気を知りたい方や、MBAに関心のある方、中小企業診断士を目指されている方はぜひご参加下さい。
▼MBA説明会(体験授業付き)
日時:12月12日(水)19:00〜21:00
場所:丸ビル オフィス棟9F 名古屋商科大学大学院914教室
テーマ:「ケースで考えるリーダーの役割」
詳細・お申し込みはこちらから
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