受講料 63,000円
本コースは、一義的にはセミナープログラムであるが、スキルや知識を直接的に身につけるためのものというよりはむしろ、「ケースメソッド」と呼ばれている「気にはなるがつかみにくい教授法/学習法」について、さまざまな角度から理解するための機会として開講する。また、本コースの講師は、必要なレクチャーは厭わないが、それよりもできるだけケースメソッドによるディスカッション授業を繰り返すことによって、参加者がケースメソッドを理解するプロセスを支えたいと考えている。
本コースが想定している参加対象者は、1)ケースメソッドで深く学びたい、学び損ねたくない、という気持ちが強い人、2)ケースメソッドで教えはじめた人、あるいはこれから教えはじめたいと考えている人、3)ケースメソッドによる教育実践のマネジメントポイントを理解している必要がある人、などである。
※2)の参加者として、大学教員やセミナー講師のみならず、高校・中学校・小学校の教員も歓迎する。
参加者には、本コースで学んだ経験を踏まえて、ケースメソッドで教える教育機関に入学するとか、他に受講しているエグゼクティブプログラム科目での学びを深めるとか、実際にケースを書いてケースメソッドで教えはじめるとか、ケースメソッド教育のプログラムマネジメントを行うなどのかたちで、本コースを次なる前向きな実践にむすびつけてもらいたい。
連続した土日2日にわたる授業時間(両日ともに9:20-16:20)は次のように構成する。
・教室に居合わせた参加者のお互いのニーズを理解し合う。
・講師がケースメソッド教育に関する知識を伝授する。
・講師が日本のケースメソッド教育事情について情報提供する。
・参加者が講師にさまざまな疑問をぶつけ、講師が回答する。
・参加者を生徒役に見立てて、講師が典型的なディスカッション授業を行う。
・授業後に講師から授業計画の開示を受け、それについて自由に質問する。
・翌日のミニディスカッション授業の進行役(4名限定)を決定し、明日に備えて、今夜から明朝にかけて講師が進行役に対して行うサポートの方法を検討する。【授業終了後】
・前日のふり返りを行う。
・ミニディスカッション授業①(教員視点):
「ケースメソッド教育では知識付与が不十分になりやすいこと」について
・ミニディスカッション授業②(学生視点):
「ケースメソッド授業では答えが出ないのでモヤモヤすること」について
・ミニディスカッション授業③(管理者視点):
「ケースメソッド教育を組織的に実践するのは簡単ではないこと」について
・ミニディスカッション授業④(総合視点):
「ケースメソッドで教える教育機関で学ぶ/教えるという選択」について
・2日間のまとめを行う。
・すべての参加者が明日からの行動を宣言する。
ケースメソッドとは何であり、この教授法による教授と学修がどのようなメカニズムで作動しているのかが概観でき、この教授法による教育の実現過程が展望できるようになる。併せて、こうした理解の支えとなる教育学の基礎知識、ケースメソッド教育史、高等教育史(とりわけビジネススクール史)、日本国内での分野別実践状況などの情報的知識が手に入る。加えて、ケースメソッドで学ぶ/教えることに関する参加者自身の資質や成長課題が少なからず見えててくるとともに、その克服方法もある程度は展望できる。最後に、同じような志をもつ仲間と2日間を過ごすことにより、今後のよきライバルにもなり、ときどきは連絡もし合える同志との出会いが叶う。
「『ケースメソッド教授法入門-理論・技法・実践・ココロ』」高木晴夫監修、竹内伸一著、慶應義塾大学出版会、2010年
授業中に配布あるいは紹介する
昨年の受講者の声を掲載しております。
教育
40代女性
ケースメソッドの構成、意味、準備方法、教授方法が非常に理解できた。体験と体験したことを落とし込む為の抗議がセットで、バランスよく組み込まれており、ケースメソッド教育についての理解を深めることができた。
コンサルタント
30代男性
討議授業の重要性が体感できた。普段から研修を運営する立場なので、この研修を通して研修を受ける側の立場を身をもって体験出来た事は新鮮でした。
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