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《MBA講義》Managerial Accounting & Control 野坂和夫教授

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Managerial Accounting & Control


野坂和夫教授によるManagerial Accounting & Controlの講義レポートをお届けいたします。
企業経営には、事業計画を立て事業戦略を実施し、その結果をフィードバックするという、PDCAサイクルが重要です。このような企業経営の一連の過程を定量化する手法は、Managerial Accounting(管理会計)であると定義できます。ただし、創造的な思考方法や起業家マインド、革新的な経営戦略構築のためには、定性的視点からも管理会計を実務適用しなければなりません。本講義では経営者の視点から、意思決定会計や業績管理会計等を習得し、特に事業や人材をControl(統制)するという、企業経営のための戦略的管理会計の実践力を養成します。また、企業の財務分析手法を習得し、戦略的M&Aに関する実践力を養成します。さらに、CSR(企業の社会的責任)や企業倫理がどうして企業経営に求められるのか、管理会計的な視点から考察します。

講義1日目の内容


講義初日は自動車部品加工工場のケースを元に議論が行われました。 初日ということで、まずは経営者・管理者の視点から管理会計の意義と概念を学ぶことに重点がおかれていました。また、原価を正確に把握し原価を管理することが、企業経営において非常に重要であることから、管理会計の出発点として、原価計算と原価管理についても議論が展開していきます。議論では先生から何度も「あなたが経営者だったら?」という問いかけがあり、常に経営者・管理者の視点を忘れないように受講生に働きかけている姿が印象的でした。さらには我々が消費者としての立場からも一般的な保証期間や、それに深く関わる故障率というテーマを取り上げます。 「故障率はゼロにするべきか?」 「どの程度の故障率に落ち着かせるべきか?」 「どの程度のコストをかけてまでゼロに近づけるべきか?」 「人の生死が関わる自動車部品を扱っているこのケースでは、故障率をどうすべきか?」 一見答えることが難しい問題を、管理会計的な視点から紐解いていきます。受講生の多様な意見を引き出すファシリテーションに加え、先生ご自身の考えや解説により受講生の理解が深まっていく様子が伝わってきました。