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ユビキタス革命

牧田 幸裕

ユビキタスとは、ラテン語で「いたる所に存在する(遍在する)」という意味を持つ。ユビキタス・コンピューティングとは、携帯電話、パソコンに限らず情報家電や自販機などを使って、いつでも、どこからでもインターネットにアクセスできる環境のことをいう。この環境が普及すると、人々の働き方や余暇の過ごし方が大きく変わることが予想できる。

本書は、来るべきユビキタス社会におけるビジネスシーンで、いかにして勝ち残るかを述べたものである。内容は、4章から構成されている。第1章は、ITバブルの崩壊をビジネスパーソンとして経験した著者が、その状況を伝え、日本企業が競争力を取り戻し再生するために何が必要かを提示する「eビジネスの現状と次なる課題」について述べている。第2章は、e-ビジネスから次世代のユビキタス環境へのパラダイムシフトは緊迫性を提示し、企業がどのように変化すれば競争力を高めていくことができるのか、そのモデルを提示している。第3章は、メインフレーム、C/Sシステムから現在のWebシステムまでを技術的な視点から検討し、これからのユビキタス環境で必要な技術と水平型バリュー・ネットワーク・ビジネスモデルの活用方法を検討した「ユビキタス環境を支える技術の潮流」について述べている。第4章は、著者の企業理念、めざすべき方向性についてまとめ、その内容を述べている。

現在、ビジネスシーンではネットワーク化が急速に進んでおり、10年以内には「誰でも、いつでも、どこででも」ネットワークにアクセスできる時代が来ると言われている。ユビキタスとは、「遍在する」という意味のラテン語で、そんな次世代ネットワークを象徴するキーワードだ。本書は、本格的なユビキタス時代の到来にあたり、「必要な経営姿勢とは何か」を提案する。長らく低迷を続け、次の一手が見えずに迷走している日本企業にとっては、今後の戦略に対して大きな方向性を見出すことのできる内容である。