EFMD(EPAS)認証とは?
今回は国内でも徐々に増加しているEFMD認証(旧、EPAS認証)について解説します。通常、国際認証とはAACSB・AMBA・EQUISの3種類を指しますが、いずれも教育機関全体において高い国際性と教育研究の品質を追求するため、準備期間も10年単位で必要とされます。したがって教育機関全体(ビジネススクール)ではなく、ある程度準備が整った教育課程(プログラム)に限定して認証を提供するのがEFMD認証です。
EFMD認証と名称が変更される前は「EPAS(イーパス)」と呼ばれており、EPASは、EFMD Programme Accreditation Systemの通称となります。要はEFMD(European Foundation for Management Development)と呼ばれる「欧州品質改善システム」が提供する国際認証の一つです。
EFMDが提供する国際認証
- EQUIS認証(機関認証)
- EFMD認証(課程認証)旧、EPAS認証
- CLIP認証(企業認証)
EFMD認証による認証区分(択一)
- Bachelor
- Graduate Diploma
- Master (Master/MA/MSc)
- MBA/EMBA
- Doctorate (PhD/DBA)
EFMD認証は申請時に審査を希望する学位区分(プログラム)を1つ選択することが可能なため、認証のための審査プロセスが簡素化されます。一方で、複数の学位区分を提供する教育機関にとってEFMD認証とはEQUIS認証に向けた準備段階であり、国際認証を取得する教育機関にとってEFMD認証は最終目標とはなりません。対外的に「EQUIS認証」を目標にして教育品質を着実に改善している証ともいえます。因みにEDMF認証の有効期間は3年もしくは5年となります。
EFMD認証校(2022年5月時点)
- 欧州107
- アジア太平洋15
- 北米3
- 南米3
- アフリカ2
- 中東1