MBAはなぜ企業倫理を教えるのか?
なぜMBAが「倫理」を必須科目として教えているのか?不可思議に思われる方もおられるかもしれません。したがった今日はMBA教育における倫理教育を掘り下げたいと思います。
今話題のビットコイン(BTC)であろうと基軸通貨のドル(USD)であろうと取引市場が存在して売買が成立するわけです。重要なのはその「市場」における取引の正当性と、その市場そのものの「正当性」は全く別であるという事です。ブロックチェーンという手法で送金プロセスが改ざん出来ないから安全という主張は、あくまで前者(取引の正当性)を主張しているのであり、後者(市場の正当性)については何も保証してくれていません。
貨幣経済になってから、人々は無意識に市場取引に対して信頼を持つようになり、極論を言ってしまえばMBA教育も企業の市場価値の最大化を教えているといっても過言ではありません。リーマンショックをきっかけに、市場での価値だけでなく市場の正当性を考えよう...ということで、MBAでは倫理教育が必須科目として設定されています。
確かに「正義」や「倫理」という言葉はとても聴き心地の良いフレーズではありますが、よく考えると答えのない概念です。私が好きな歌の歌詞に出てくる「彼」がチームを率いるリーダーとして「法」とは「秩序」とは一体何なのか?一度身近なケースに置き換えて本質を捉えることが必要です。
- 彼は言った昇進は必ずしもみんな平等とは限らない(確かに事実です)
- 彼は言った会社の中には絶対勝者と敗者が存在する(ポストの数に制約があるので)
- 彼は言ったその勝者の頂点が自分自身そうTop of the World(言い切りましたね)
- 彼が法であり秩序保たれるすぐさまなくなる派閥のWar(だと良いですね)