春期 第4回『日韓誤解のメカニズム』名古屋

講演概要

歴史認識や領土問題に代表される日韓の葛藤の要因を「言語学」の観点から新たに分析。同じ漢字文化圏に属し、「話せばわかる」といったようなアジア的価値観を共有しながらも、「互いの理解に苦しむ」状況が繰り返される本当の理由は、それぞれの言語的仕組み、すなわち「ものごとのとらえかた(思考方式)」の差に端を発していることを解説する。歴史認識問題のとらえ方やメディアの情報発信のあり方を日本語と韓国語の構造と文化的背景から読み解く。

講師

東海大学教養学部国際学科准教授
金慶珠(キム・キョンジュ)氏

略歴

東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(言語学専攻、学術修士・博士)。専門は社会言語学(コミュニケーション論、メディア論、朝鮮半島の文化と社会)。2006年から約6年間衛星チャンネル・朝日ニュースターで『ニュースの深層』のキャスターを務める。その他、日本および韓国でテレビやラジオの出演、新聞や雑誌への寄稿・コラムなどを幅広く展開。