受講料 63,000円
本科目の目的は、ケースメソッド教育を理解し、実践のための第一歩を踏み出せるようにすることです。受講者は、教育に携わる方々と経営実務に携わる方々の両者であると思われるので、どちらにおいてもケースメソッドの重要性が理解され、実践に向かえるよう授業を行います。具体的には、ケースメソッド授業の特徴である双方向性、創発性、協働性、内省促進性を引き出して実践力を育むために、教材の選択、授業内容の設計、授業の運営、などが適切に行えるようになることを目指します。
この授業では、ケースメソッドでケースメソッド授業方法を教えます。そのためのケースとして「高木晴夫というケースメソッド講師の実際の様子」を扱います。つまり、この講師は、授業の事前準備をどのように行なっているか(セッションごとのテーマとケースの選択、選択したケースの配置と順番、設問のねらいと文章設定、ディスカッション進行と時間配分など)、ケースメソッドによる討議をどのように進行させるか(開始の言葉選び、挙手の指名、黒板への板書、討議の展開、ラップアップなど)について、クラス全員で議論し、参加者自身にとってのケースメソッド授業の実践に資することをねらいます。
(テーマ) ケースメソッド教師高木晴夫の授業を垣間見る
(内容) 2011年に放送されたNHK番組「白熱教室JAPAN」でのケースメソッド授業において、高木はケースメソッド教師として何を考え、何を準備し、どのように授業したかに焦点を当てる。KBSのサイトに、放送4回分の動画が1時間に短縮編集されて残されている。これを事前視聴しておき、授業ではその放送収録用授業のシラバスを振り返って議論する。
(テーマ) ケースメソッド教師の守備範囲
(内容) 「白熱教室JAPAN」放送収録用に行なった4回の授業を高木はケースメソッド教師としてどのように準備したか。何を考慮し、何を優先したか。あるいは、せざるを得なかったか。ケースメソッドであるが故の要因と、そもそも教育であるが故の要因について考える。
(テーマ) ケースを作成してケースメソッド授業をする
(内容) ある時、高木のMBA卒業生がケースを初めて作成することになった。加えて、そのケースを実際のMBA学生の教室で用いてケースメソッド授業をすることとなった。初めてケースを書くことはどのようなことで、初めてケースメソッド授業をすることはどのようなことかを考える。授業中に、実際に行われた「初めてのケースメソッド授業」の録画(約60分)を視聴する。
(テーマ) クラス討議の進行(発言の促しと受け止め、黒板への板書)
(内容) ケースメソッド授業の最大の場面となるのはクラス討議であり、それを進行させる発言のマネジメントをどのように行うかが重要となる。このセッションでは特に、発言の促しと受け止め、黒板への板書に焦点を当てて、ケースメソッドの進行の舵取りの巧拙を考える。
使用しない
「ケースメソッド教授法入門」高木晴夫監修、竹内伸一著、慶應義塾大学出版会、2010年
昨年の受講者の声を掲載しております。
製造業
40代男性
単にケースメソッドの教授法、実践法だけではなく、ファシリテーションや人間性などどうやってさまざまな人の意見を受け入れて、目的を達成するかを学ぶことができた。授業の進め方、ケースの内容、ラーニングポイントも非常に工夫されていて勉強になりました。
サービス業
30代男性
ケースメソッドとは経営学の学習方法というだけでなく、日頃の業務など身の回りの者すべてが何でも題材になることがわかった。髙木先生の講師の基礎的な視座や行動を客観的に把握することができた。
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