講義スケジュール
デシジョンマネジメントは、スタンフォード大学ハワード教授が開発した実践的な組織意思決定プロセスであり、メガファーマやエネルギーなどの業界では広く導入されています。この授業では、その概要を理解した上で、その中に含まれるフレームワークを、ケースディスカッションに適用します。また、定量的リスク分析手法は、デシジョンマネジメントだけでなく、ハイリスクな事業の価値を評価するために広く活用されています。定量的リスク分析では、デシジョンツリーや感度分析といった意思決定に応用する評価方法をケースを通じて実践します。本授業を終了すると、受講者は、以下が修得できることを目標とします。
①意思決定の基礎的な理論を理解する。
②インフルエンスダイアグラム、ストラテジーテーブルなど、デシジョンマネジメント法のフレームワークを応用して、戦略意思決定を実践することができる。
③デシジョンツリー、感度分析、モンテカルロシミュレーション、リアルオプションなど、定量的リスク評価法を理解し・応用することができる。
この講義はHealthcare MBA Trackの一つに位置付けられていますが、医療法人などヘルスケアビジネスに特化したマネジメント知識を修得するものではありません。また、本授業で取り上げる意思決定は、ヘルスケアだけでなく、どの業界においてもクリティカルな問題であり、どの受講者でも有効な学修となるコースになっていますので、広く多くの方に受講して頂けます。
使用ケース一覧
- MST Central Hospital 2015
- 株式会社ポラリスケア2017
- ショールディス・ホスピタル・リミティド
- 光新製薬株式会社 2016(A)(B)
- Merck & Company: Product KL-798
- Risk Analysis for Merck and Company: Product KL-798
教科書および参考文献
教科書
なし
参考文献
[1]意思決定の理論と技法-未来の可能性を最大化する
[2]すぐれた組織の意思決定
[3]入門リスク分析-基礎から実践
[4]意思決定論-基礎とアプローチ