生産マネジメントA
危機管理と事業継続
Crisis Management for Sustainability
経済社会の持続可能性を求めるクライシス・マネジメントは、企業だけでなく、個人、あるいは国家にとっても重要です。本講義では、危機管理と事業継続についての戦略的思考法を身に着け、ビジネスの現場で危機リスクを経営できること、そしてその中でチャンスを見つけて自らの企業の持続的継続性を計画できる能力を開発することを目標にします。具体的には、危機リスクの発生原因を、1)コロナ禍などの外部リスク、2)内部対立などの内部リスク、3)不祥事などの内部・外部リスクに対して、それぞれの具体的リスクを識別し、その対応法への考え方や具体的防止方法についての基礎知識を習得でき、事業持続計画を立案できるようにします。
申し込み締切日:
お申込後のご注意点
開講4週間前を過ぎた場合のキャンセルによる返金はいたしかねます。また、欠席された場合の補講や別の科目への振替対応はいたしておりませんので予めご了承ください。満足度3.95
レビュー 27件-
トピック
経営 / 経営企画
-
職種
経営 / 経営企画
-
ポジション
経営者 / 役員
-
受講料
90,000円
-
言語
Japanese
-
フォーマット
Virtual
- 開催日時
-
09:20〜16:40 09:20〜16:40 - 会場
- オンライン
- 申し込み締切日
- 対象者
- 社会人 / 修了生
Faculty

講義計画
Day1
- 危機リスクマネジメントの考え方とリスク対応法について
- 企業が時間をかけて倒産する原因について
Day2
- 企業文化は企業不祥事の根源か
- 松下電器の中村革命の危機管理の問題点について
- 日産の復活からゴーン問題後の日産の今後について
使用ケース一覧
Day1
- エンロンの崩壊(IMD)
- コダックとデジタル革命(A)(HBS)
Day2
- 企業文化の有効性と経営者責任の法制化(刈屋オリジナル)
- 松下電器産業の変革(要約版)
- ルノー・日産アライアンス(HBS)
教科書および参考文献
教科書
- ベイザーマン&ワトキンス「予測できた危機をなぜ防げなかったのか?」東洋経済新報社(2011)
- オライリー&タッシュマン「両利きの経営」東洋経済新報社(2019)
- 朝日新聞取材班「ゴーンショック」幻冬舎(2020)
参考文献・資料
- 日経ビジネス編(2019)『ゴーン帝国20年カリスマ失墜』日経BP
- 経産省産業資金課編(2005)『先進企業から学ぶ事業リスクマネジメント』経済産業調査会(無料ダウンロード可能) https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1009673 これは事務的なハウツーの側面が強く、その意味で実際的。
- ウォーカー・シェンカー・バートン著(刈屋監訳)(2003)『戦略的事業リスク経営‐ノーリスク・ノーマネジメン ト』東洋経済新報社
- バートン・シェンカー・ウォーカー著(刈屋・佐藤・藤田訳)(2003)『収益を作る戦略的リスクマネジメント―米国優良企業の成功事例』東洋経済新報社
- オライリー、タッシュマン(2019)『両利きの経営』東洋経済新報社
- 東京海上日動リスクコンサルティング(2006)『リスクマネジメント』秀和システム
- 荒木博行(2019)『世界「倒産」図鑑』日経BP社
- 佐藤文昭(2017)『日本の電機産業失敗の教訓』朝日新聞出版
- クレイトン・クリステンセン(2002)『イノベーションのジレンマ』翔泳社
- ジーナ・キーティング『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』新潮社
受講審査に必要な書類
- 卒業大学(大学院)の卒業証明書或いは学位記の写し
- 顔写真
関連科目
Related Courses
この単科のレビュー
Review
-
危機管理に対する対策として、危機管理の視点でみると示唆に富む新たな発見があり、経営者の倫理観の醸成に繋がっており新鮮でした。
管理職 30代 男性
先生の知識が豊富で、事例に使ったNetflixのコンテンツ制作をつづけるかという議論が面白かったです。
専門職 30代 男性
スタートアップ企業で、これからIPOを目指していく立場にあるため、本授業の学びは、これから内部統制やガバナンスの構築を考えていく上で、大変参考になる内容でした。
専門職 40代 男性
先生の豊富なご経験に基づくご説明が、非常にわかりやすかったです。リスクマネジメントの観点から、企業文化、経営者責任の話につながる部分は新たな視点で非常に勉強になりました。もう少し細かく時間をかけて、考えてみたいテーマでした。
管理職 40代 男性
リスクの捉え方、企業経営の責任のあり方などこれまでにはない視点を具体的な事例を含めて説明頂き、非常に有意義でした。
営業 40代 女性
リスクマネジメントについて、イベントリスクではなく事業の継続性を含めたより大きな意味でのERMが重要との新しい視点を得ることができる。また、ビジネス=利益を上げること以外の倫理観、組織文化、コンピテンスなど無形部分の重要性について、重要性を再確認できた。
専門職 30代 男性
刈屋先生の授業は本当に日本国家レベル視点で日本を憂慮されている想いと熱意が伝わってきており、その根底にあるのが正義感・倫理観であることがひしひしと伝わってくる。リスク管理にせよ、危機管理にせよ、一番重要なのは授業の最後で述べられていた企業組織文化の醸成と創業者も含めた企業TOPの人間性であると思うので、今先生が構想を練っているという講義を是非受講してみたい。
管理職 50代 男性
刈屋先生の授業は、いつも発言機会が多くて議論が活発なのが特徴です。自分で考えたことを自由に発言して良いところが優れており、他の受講生の経験談や考えを聞くことで、自分の知識にすることができています。授業の終盤になると、刈屋先生ご自身の経験談やその企業に対する本音をお話しして下さるのも楽しみで受講しています。2日間ありがとうございました。
銀行員 40代 男性