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MBA × Catawba Industrial Company 《Business Economics》

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2021年12月11日から東京校MBAプログラムで開講された田村正興准教授の「Business Economics」の授業を紹介します。田村正興教授は、東京大学大学院経済学研究科において博士(経済学)の学位を取得後、一橋大学イノベーション研究センター特任助手、京都大学薬学研究科特定助教などを経て2017年4月より名古屋商科大学専任教員です。日本政策投資銀行設備投資研究所、客員研究員も務め、経済統計学・経済政策や医療経済のプロフェッショナルとしても活躍されています。

授業概要

本授業では特に「価格」を巡ってさまざまなケースを取り上げ、「価格」の有効な活用法を学んでいきます。価格の付け方には、固定料金と従量料金を課す二部料金制や、同じモノ・サービスでも人によって提示する価格を変える価格差別などのさまざまな形態があります。また、値上げは時に消費者や取引相手の激しい反発を受けます。どのような場合に反発を招き、どのようにすれば反発を避けることができるか。理解しているようでしていない、また意外に思える効果が起こることが多い「価格」の有効な活用法を学ぶことができます。

Catawba Industrial Companyのケース


「Business Economics」田村正興准教授

初日の授業では、ハーバードビジネススクールでも使用されているベストケースの一つ「Catawba Industrial Company」を用いて、事業継続の合理的な意思決定は何かを議論しました。このケースは、自動業務用塗装システムを軸とした事業を展開するCatawba Industrial社に所属するコンプレッサー部門の部門長の意思決定を考察していきます。また、ケースには財務諸表が添付され資料を元に最大の財務収益をもたらす方法を検討していきます。参加者は変動費、固定費を考慮し、限界利益からのアプローチやサンクコストからの事業継続を決定する意見が述べられ、コスト構造から適切な利益を得るためにどの費用を意識していくかについてクラス内で活発なを議論が展開されていました。
授業の中で田村教授は、合理的な意思決定・プライシングには変動費を考えることが重要であることを伝える一方で、サンクコスト効果を活用したビジネスも多く展開されていることを参加者と生共有し、価格に対する心理的な消費者の行動についても具体例を挙げ活気あるクラス討議を進めていかれました。