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IPADEビジネススクール(メキシコ)への交換留学 参加レポート2023 Billy Chanさん

#留学 #メキシコ

IPADE

名古屋商科大学ビジネススクールの英語MBAプログラムに所属するBilly Chanさん(カナダ出身、2022年9月入学)が、本学提携校であり、中南米を代表する名門の経営大学院である、メキシコのIPADEビジネススクールが2023年3月に実施した短期プログラム「Doing Business in Mexico」に参加しました。その留学レポートをご紹介します。

私は、2023年3月、本学の提携校であるIPADEビジネススクールがメキシコで開催した短期プログラム「International MBA Week」に参加しました。このプログラムへの参加は、メキシコについて学ぶ良い機会となり、世界中のプロフェッショナルな人々と繋がりを持つことで、貴重な知見を得ることが出来ました。メキシコを訪れるのは今回が初めてで、私は新たな文化について理解を深めることにいつもワクワクします。また、私にとって大きな挑戦であったと同時に、充実感のある経験となりました。私はスペイン語が話せず、理解も出来ませんので、現地の人々とコミュニケーションをとるのは非常に難しいことでした。しかし言葉の壁があるにも関わらず、彼らはとても親切でフレンドリーに私と接してくれました。メキシコの多様な料理を堪能することでも、メキシコの伝統や文化・風土に触れることが出来ました。

International MBA Week-Doing Business in Mexico

初日は、IPADEの皆さんが温かく出迎えてくれました。私のように海外のビジネススクールからの参加者が102名で、現地の学生112名と合わせて、合計214名がこのプログラムに参加しました。

初日の後半は、有名なテオティワカンのピラミッドを見学しました。現地に到着するや否や、学生たちは皆、ピラミッドの壮大さに驚いていました。私にとって最も印象的だったのは、数千年前に建てられたとは思えないほど保存状態が良かったことです。これらの素晴らしい建造物が近代的な技術を用いず、人の力だけで造られたとはとても信じられませんでした。ツアーガイドは、考古学者が過去一世紀にわたって導き出した発見や学説について説明してくれました。これらの巨大なピラミッドが、重い石材を用いてどのように造られたのかは、いまだに大きな謎だそうです。

2日目は、メキシコの経済について学びました。現在の経済状況や課題、脅威、そして今後の可能性について議論し、その中で企業は何をすべきかを考えました。メキシコは新興国であり、その成長に合わせて起業家が新しいビジネスを生み出す可能性に満ちています。メキシコでのビジネスには文化への理解も重要で、彼らとは互いに協力し合い信頼関係を築くことが成功の鍵になります。

3日目は、ヘルスケア、銀行、航空業界のトップリーダーをゲストに迎え、メキシコでのビジネス展開における成功や失敗、教訓を語っていただきました。業種は違えど、メキシコ経済がもたらす課題に悩んでおられました。

翌日(4日目)、私たちは授業で取り上げられたいくつかの企業を訪問しました。実際のビジネスの場において経営者が直面した困難と報酬を目の当たりにするのは、とても刺激的なことでした。また、ケースを用いた授業で初めて学んだときと比べ、彼らのビジネスが時間と共にどのように進化していくかを見るのも興味深かったです。

最終日の金曜日は、私の中で様々な感情が交錯しました。午前中、学生たちはメキシコが抱える政治や社会問題について、活発に議論を交わしました。貧困、賄賂、汚職、犯罪、医療の質の低さや教育費など、この国が数々の課題に直面しながらも、一方で新興市場として多くのチャンスを秘めていることが話題に上りました。午後は、メキシコシティの市街地を見学して一日を終えました。歴史的な建造物についての説明を聞きながら、ゆったりとした気分で散策が出来、「International MBA Week」を締めくくるのにふさわしい日となりました。

メキシコ探索

私はこのプログラムが始まる数日前にメキシコシティに到着し、市内を散策しました。私が滞在したラ・コンデサは、カフェやレストランが軒を連ねる活気ある地域として知られています。中でも特に印象に残ったのは、ラ・ローマ地区です。この地域はラ・コンデサから歩いてすぐのところにあり、美しい邸宅や歴史的な建物がある場所として知られています。

また、私は有名なフードツアーに参加したのですが、これが本当に素晴らしい経験となりました。ガイドの方はとても知識が豊富で、観光客が自力では決して見つけられないような隠れた名店に連れて行ってくれました。アステカ市場、フードストリート、伝統的なカンティーナやレストランに行き、本場のメキシコ料理を味わいました。数々の歴史的な建造物を訪れながら、メキシコの歴史や料理がどのように進化してきたのかについても知ることができました。

他にも、首都から車で4時間のところにある有名な「トラントンゴ洞窟温泉」を訪れるツアーにも参加しました。「トラントンゴ洞窟温泉」はイダルゴ州にあり、風光明媚な山や森に囲まれた一連の天然温泉です。日本の温泉との違いを体感出来ただけでなく、同じ地域にある洞窟を探検する機会も得ました。

海外留学体験談

IPADEメキシコ校で1週間のMBAプログラムに参加したことは、私にとって素晴らしい経験となりました。カリキュラムはうまく編成されており、講義、視察、文化活動などがバランスよく組み合わされ、メキシコでのビジネスについて包括的な見方が出来るようになりました。教授やゲストスピーカーはそれぞれの分野において豊富な知識と経験を持つ方ばかりで、より実用的な考え方や事例について教えていただき、メキシコのビジネス環境について深く理解することができました。参加者は、メキシコの良いところと課題の両方を学び、ビジネスをどのように組み立てることができるのかを理解しました。 地元企業への訪問は魅力的で、メキシコの企業がどのように活動しているかを実際に見学し、そのビジネス戦略や課題を知ることも出来ました。文化活動では、メキシコシティの美しい街を散策し、美味しい郷土料理を味わい、メキシコの豊かな歴史と文化について楽しく学ぶことが出来ました。

今回の短期交換留学中に私が最も充実感を感じたのは、複数の国から来た異なる分野の人々と出会い、繋がりを持てたことです。様々な業界の人々と経験を共有して学ぶことができ、実り多いものとなりました。

今回の短期交換留学は、私にとって忘れられない体験ともなりました。メキシコでのビジネスについて貴重な知見を得たばかりでなく、新しい友人や仕事上の繋がりも出来、またメキシコシティを探索する素晴らしい時間を過ごすことができました。このプログラムは、グローバルなビジネスの知識や文化的な認識を広げたいと考えている人に強くお勧めします。