Lifelong Learning
業界やビジネスを取り巻く環境は常に変化が起き、従来のマネジメント知識では対応できない今こそ「学び直し」が重要となっています。「MBA Plus」では、こうした時代を生き抜くための管理職に求められる学びの場を提供します。2023年度の開設モジュール(3講座)は「Digital Transformation」、人気教授が厳選した事例には最先端の話題を取り入れたエッセンスが凝縮されており、平日夜間(19:00-21:30)にMBAさながらの討論型授業を行います。2講座以上の参加者(75%以上出席)には修了証(Certificate)が発行されます。(本科の単位としては認定されません。)
参加申し込み開始:8月1日
満席となり次第、申し込みは締め切らせていただきます。キャンセル待ちについては、直接事務局(052-203-8111)までお問い合わせください 。
対象者等
- 社会人(先着順)
- 東京キャンパスにて対面形式で実施されます
Digital Transformation Certificate
募集人数:35名(先着順)
開催曜日:毎週火曜
開催時間:19:00-21:30
開催場所:東京丸ビル
参加資格:役職者(実務経験8年以上が望ましい)
参加費用:45,000円(税別)/講座
*各講座ごとにお申し込みください
時期 | 担当 | 講座名 |
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10月 | 根来 龍之 | デジタル戦略と破壊的イノベーション |
11月 | 北原 康富 | Chat-GPTとビジネスモデル変革 |
2月 | 小山 龍介 | 両利きの経営とビジネスモデルデザイン |
*内容や事例等は都合により変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
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対面の討論型授業
具体的事例を使った討論から始まり、他業界にも通じる形で一般化された知見を得ます。事例として扱う業界以外の方にも参考になるようデザインされています。
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平日夜間授業
MBA Plusの授業は全て平日夜間の19-21時半の時間帯に実施。仕事が終わった後にでも参加しやすいよう配慮しています。
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東京駅徒歩5分
東京駅前の丸ビル9階にある名商大ビジネススクールのMBA教室にて実施。学生ラウンジも利用可能となり、授業後の交流も深めやすい環境です。



デジタル戦略と破壊的イノベーション
本講座では、DXを「デジタル化によるビジネスモデルの変革と創造」と捉えます。デジタル化は、新しい企業の誕生と成長の大きな機会であり、製品やサービスの破壊的ともいえるイノベーションが次々と生まれている一方、デジタル化の波に乗れなかった既存の有力な製品やサービスが、短期間で競争力を失う事例も多く発生しています。この急速なDXの時代を生き残り、成長していくためには、どのような戦略をとる必要があるのでしょうか?
ケース(事例)討議→理論的講義→(自分事化のための)討議の3段階で進みます。 事例は入り口であり、他の産業の方にも役立つナレッジが得られます。
開講日 | とりあげる事例 | テーマ | |
---|---|---|---|
① | 10月10日(火) | 自動車産業 の構造変革 | デジタル化と産業構造変革 |
② | 10月17日(火) | 生成型AIによる逆転の戦略 | 破壊的イノベーションと既存企業の対応戦略 |
③ | 10月24日(火) | マッチングサービスの構造変化 | デジタル化の二周目問題 |
講義の概要(予定)
①トヨタ、テスラ、Googleなどの事例を通じて、自動車産業の構造変革への対応策について議論します。そこから、デジタル化がもたらす産業構造変革について考えます。
②マイクロソフトやGoogleの事例を通じて、生成型AIが、競争構造に与える影響について議論します。そこから、デジタル化による破壊的イノベーションにどう対応すべきかを考えます。
③レストラン予約、美容院予約、ホテル予約等のマッチングサービスの事例を通じて、マッチングサービスの基本構造の変化について議論します。そこから、あらゆる産業で進行しているデジタル化について、産業による違いや新たなビジネスモデルやプレイヤーの出現について考えます。
根来 龍之(Director for Executive Education)

京都大学哲学科を卒業後、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)。鉄鋼メーカーや文教大学、そして早稲田大学などでの経験を経て、現在に至る。また、英ハル大学や米カリフォルニア大学バークレー校では客員研究員として在外研究も行う。早稲田大学大学院経営管理研究科長や経営情報学会会長、CRM協議会顧問、国際CIO学会副会長(同学会誌編集長)、組織学会理事・評議員、Systems Practice誌International adviser、Systems Research誌Editorial Board、会計検査院契約監視委員会委員長、JNX運営委員会委員などを歴任しており、経営情報学会論文賞を3回受賞している。
Chat-GPTとビジネスモデル変革
ビジネスリーダーには生成型AIに対する深い理解と、それを活用した戦略的視野が必要となります。本講座は、現代のビジネスリーダーが直面するであろう生成型AIの可能性と課題を探求する場です。ビジネス実務家が生成型AIの機能やその限界を理解し、その知識をもとにビジネスモデルの変革、組織への影響、倫理的問題などについて討議することで、生成型AI時代に求められるビジネスリーダーのステップアップを目的としています。
開講日 | とりあげる事例 | テーマ |
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11月14日(火) | 生成型AIとビジネス 新たな可能性を探る |
生成型AIのビジネスへの導入のメリットとデメリット |
11月21日(火) | 生成型AIとビジネス倫理 問題点と対策 |
生成型AI導入に伴う倫理的問題:AIの使用がもたらす可能性とリスクを理解 |
11月28日(火) | 生成型AIを活用する経営戦略 次へのステップ |
生成型AIを活用した経営戦略の設定方法について考察、戦略的視点 |
北原 康富(Director for Tokyo Campus)

早稲田大学アジア太平洋研究科博士後期課程修了。ITベンチャー“日本インテグラート株式会社”を設立(1993年)。開発したグループウェア「ウェブハロー」は、ビジネスソフトで初めてのグッドデザイン賞受賞。戦略意思決定の分野では、新規事業や開発プロジェクトに対する事業価値やリスクの価値評価やシミュレーションに取組む。また、早稲田大学アジア太平洋研究科にて、動的な財務モデルを用いた視覚的な操作が、事業計画における意思決定の品質に与える作用を研究。
両利きの経営とビジネスモデルデザイン
本講座では、両利きの経営に欠かせない「エコシステム」「ポートフォリオ」「企業文化」の3つのテーマについて議論し、イノベーティブなビジネスモデルを確立するための知識や知恵を習得することを目的とします。昨今、リーンスタートアップや顧客開発モデルなどさまざまな新規事業開発プロセスが開発されていますが、ここではイノベーションのプロセスにとどまらず、企業のビジネスモデル、エコシステム、企業文化、経営マネジメントの観点から、持続可能なイノベーション企業への転換について、考えていきます。
開講日 | とりあげる事例 | テーマ |
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2月06日(火) | ビジネスモデル・イノベーション (キーエンスと村田製作所) |
新しいビジネスモデルをどう探索するか |
2月13日(火) | イノベーション・エコシステム (三菱商事M-Lab) |
探索を行うためのエコシステムをどう設計するか |
2月20日(火) | イノベーション・カルチャー (Microsoft vs Google) |
イノベーションをおこす企業文化をどう作るか |
小山 龍介

京都大学文学部哲学科美学美術学科卒業。大手広告代理店を経て、サンダーバード国際経営大学院でMBAを取得後、新規事業プロデューサーとして活動。松竹株式会社にて歌舞伎関連の新規事業立ち上げに従事。株式会社ブルームコンセプトを設立。大手飲料メーカーや文具メーカー、食品メーカーの商品開発、家電メーカーのビジネスモデル構築のコンサルティングを行う。 また、2016年からは文化庁嘱託日本遺産プロデューサーとして文化財を活用した地域活性化に取り組む。2018年に京都造形芸術大学でMFA(芸術学修士)を取得。翻訳を手がけた『ビジネスモデル・ジェネレーション』に基づくビジネスモデル構築ワークショップを実施、多くの企業で新商品、新規事業を考えるためのフレームワークとして採用されている。著書に『IDEA HACKS!』『TIME HACKS!』『 ビジネスマネジメント・スタジアム』など多数。