プロジェクト研究制度
本学では法人向け研究活動として「ケースライティング」を実施。プロジェクト研究とは、企業から派遣された社員がプロジェクト研究員として、担当教員の指導のもとで研究目的を達成する制度です。プロジェクトにおける研究内容は、本経営大学院が設定した実践的な研究カテゴリーの中で、研究員が各自でテーマ設定をし、担当教授の指導の下で、一定期間の研究活動を通じて成果物をつくりあげます。
目的
- 所属企業または組織における経営に関する課題などを論点としたビジネスケースを開発
- 開発したケースを用いて、ケースディスカッションのファシリテーションを行うスキルを修得
指導教員
- ケース指導の経験のある教員がプロジェクト専任で指導
- 必要に応じて専門教員が部分を担当
ケースライティングとは
企業や組織の状況を調査することを通じて、そこにある課題や問題を発見し、ビジネスケースを開発することです。また、本プロジェクト研究においては、開発したケースを用いて、ケースメソッドによる学修を遂行できるファシリテーション力を修得することも含まれています。 ケースメソッドとは、ビジネススキルや知識を修得する最も有効な教授法で、世界のほとんどのビジネススクールで取り入れられています。
ビジネスケースとは
企業をとりまく現状や課題、成功要因などを調査し、マネジメントの視点(論点)から文章にまとめたマテリアルです。作り上げたビジネスケースは、分析資料として自社の経営改善や新規事業提案にも即活用することができますが、それだけでなく、ケースメソッドのための有効な教材として繰り返し利用することができます。本プロジェクト研究では、ケースに加え、対象とする問題の分析結果として分析ノート、またはケースを教材として用いるときの研修者向け解説書(ティーチングノート)も開発します。
実施例
期間
- 2023年1月〜3月(3ヶ月間)
- 全5回のゼミ(120分/回)
担当教員
北原康富教授
内容
1/19(木)10:00- 12:00:ケースメソッド学習の体験・ケースメソッドとは
2/2(木)10:00- 12:00:ケーステーマの設定
2/16(木)10:00- 12:00:取材結果の共有:主人公など(登場人物)のインタビューや記録の調査
3/2(木)10:00- 12:00:ドラフトの共有・提出
3/16(木)10:00- 12:00:ゼミ内ケースディスカッション研究成果物
- 1社2-3名で3〜5ページのショートケースを作成する
- ケースディスカッションが実行可能なケースクエスチョンを設定する
- 全5回のゼミ終了後、社内ケースディスカッションを実施する
対象者
- 人事・人材育成部門
- 事業責任者
募集
- 2社
備考
- 複数社合同でゼミを実施する場合があります
- 秘密保持契約は結ばず、機密情報に触れない内容で研究テーマを設定します
- 社内ケースディスカッションの開催場所として、東京キャンパス(丸ビル)クラスルームを利用できます
導入のメリット
会社が抱える課題の解決
- 会社が抱える課題を発見し、問題の定義を行うことができる
- 問題に対して、専門家(MBA)教員のサポートの下で研究員が分析や解決案の導出をする
研究員派遣を通じて、人財育成ができる
- 会社に対する理解、自身の役割の明確な認識、モチベーションが促進される
- ケースライティングを通じた観察力、分析力、ライティングスキルの獲得
- ファシリテーションスキルの獲得
作成したビジネスケースが会社の資産となる
- 社史よりも深い内容で、自社のターニングポイントとなったエピソードや自社のDNAが反映したストーリーが言語化・記録化され、会社にストックできる
- 研究員が作成したビジネスケースを用いた研修プログラムを通じて、自社内の人財育成プログラムとして繰り返し活用できる(事業承継・幹部育成・管理職研修・新規加入者オンボーディングなど)
- 自社のパーパス・ミッション・ビジョン、長期戦略の策定などの際の拠り所となる
お問い合わせ
名古屋商科大学ビジネススクール東京校
エクゼクティブ・エデュケーション・オフィス
担当:吉田・山下
mba@gsm.nucba.ac.jp
JR東京駅丸の内南口より徒歩1分
〒100-6309 東京都千代田区丸の内2-4-1丸の内ビルディング7F