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ハーバードビジネススクールALD 留学レポート2023 酒向 智也さん

#留学 #リーダーシップ #HBS

本学EMBAプログラム(東京校)2年次在学中の酒向 智也さんが学校推薦により、2023年5月14日から19日までの6日間、米国ハーバードビジネススクール(HBS)のExecutive Education「Authentic Leadership Development Program (ALD)」に参加しました。その体験留学レポートをご紹介します。


Harvard Business School

LDG (Leader Development Group)

このプログラムは世界40カ国から140名のリーダーが集まるとても人気のあるコースでした。私の目標は、自身のリーダシップスタイルの強みと弱みを見つけ、キャリアの次のステップにつながるヒントを見つけ出すことでした。全ての参加者は、Leader Development Group(LDG)という7~8人の小グループに分かれ、各自のリーダーシップスキルを高めるため、プライベートな内容についても、真剣かつオープンに意見をしあいました。私のLDGは、アメリカ、日本、オーストラリア、ペルー、エチオピア、そしてサウジアラビアから来たまさにダイバーシティなメンバーとなり、プライベートな今までの人生について、そしてリーダーシップの課題、困難な点についてオープンに話し合いました。互いに少しでもメンバーを助けるために様々な視点を出し合い、私にとっては普段お話しすることができない、エチオピアやサウジアラビアから来たリーダーの意見を聞くことができたことは、とてもエキサイティングな経験でした。そして、本気でメンバーの問題、課題を解決したいと意見を出し合った結果、最終日には一つの大きな家族になったような感覚を覚えました。これは、今までに経験したことがない大変貴重な体験でした。

Class Discussion

このプログラムでは、HBSが提供しているExecutive Educationの他のコースと異なり、ケース教材は使わず『Discover Your True North Field』という書籍を用いて、リーダーシップを高めるためのフレームワークを使いながら、本物のリーダーになるにはどうしたらよいかを議論していきました。アサインメントは、テキストの第一章を完結すること、自身の人生にインパクトを与えた5人にインタビューを行うことでした。このアサインメントは自分自身の人生を振り返り、そして自身のリーダーシップスタイルを見つめなおすことでクラスの学びを深めようとするものでした。クラスではチャプターごとにショートビデオを観て、小チームでのディスカッションを行い、そして70名での討議を行いました。スコット教授のファシリテーションは本当に素晴らしく、全ての参加者の高いエンゲージメントと高いモチベーションを踏まえ、非常に熱気のある授業が展開されました。私自身の最も大きな学びは、良いリーダーとなるためにどのようにメンバーへの共感力を高められるか、また時には自身の弱さも率直にメンバーへ共有することが本物のリーダーになるためにいかに重要であるかということでした。そして、最後には自身のリーダーシップのパーパスステートメントを書くことが求められました。これは単にキャリアアップという観点ではなく、過去の自分の人生と直面した数々の苦難を見つめ直し、"本当の自分"であることが強く求められました。この課題に四苦八苦している私に、LDG メンバーは様々な観点からアドバイスをしてくれました。そして、最後には自分自身でさえもわかっていなかった新たな自分に出会えたと思っています。

最後に

このプログラムは本当に素晴らしく、まさに"目からうろこ"のプログラムであり、今まで受けたいかなるトレーニングよりも深い学びがあったと思っています。また、この高いエンゲージメントと世界レベルのスコット教授のファシリテーションは必見ではないかと思います。そして、名商大ビジネススクールの学生にはこのような素晴らしい学びの機会を活用することを本気でお勧めしたいと思います。このプログラムは皆さんがご自身の人生と向き合い、本気で自分をそしてご自身のリーダーシップスタイルを変えることができる可能性を秘めていると信じています。ぜひこの世界レベルのプログラムに挑戦してみてください。自分自身に向き合い、率直に世界中からから来たメンバーと意見を交換することで、新たな道が拓けると信じております。 

名商大ビジネススクールの海外留学制度

本学では、HBSだけでなく、Kellogg、MIT、IMDといった世界有数のビジネススクールが提供しているExecutive Educationプログラムに学校推薦で社会人学生が参加できる短期留学制度があります。参加者は帰国後に参加プログラムのCertificateと留学レポートを本学に提出し、研究科委員会の承認を経て本学の修了要件単位として単位認定されます。また、条件を満たせば、帰国後に留学奨学金が支給されるなど、多忙な社会人への短期留学支援を行っています。