
2024年12月14日、第15回事業承継学会年次大会が名古屋商科大学ビジネススクール名古屋丸の内タワーにて開催されました。同学会の年次大会は、学会理事の所属校(幹事校)で開催されていることから、3年毎に本学が会場となっています。今回の年次大会でも学会会員である経営者や研究者が一堂に会し、研究報告や基調講演、パネルディスカッションなど、事業承継に関する様々な研究・事例発表が行われました。
基調講演:「拡大なき繁栄を求めて〜家業と向き合う事業承継〜」

濱田酒造代表取締役副社長の濱田光太郎氏(名古屋商科大学ビジネススクールMBA修了)による基調講演では、「家業と向き合う事業承継」をテーマに、後継者と社員のコニュニケーションや新規事業の環境作りに関する問題点を挙げ、現在に至るまでの考え方や事業への取り組み方、事業承継の持つ意味や2030年に向けたビジョンについて述べられました。
テーマ(教育)セッション:「事業承継を支える番頭の育成」
加藤隆一氏(ロマンライフ専務取締役)、落合康裕氏(静岡県立大学教授)、栗本博行氏(名古屋商科大学学長)の3名 によるパネルディスカッションでは、事業承継において番頭が担う役割や次世代の番頭の育成について議論を行なわれ、加藤氏から「番頭」の定義は「フォロワーシップを持ったリーダーであり、ファミリーの発展とビジネスの発展にコミットする人である」といった考え方が示されました。事業承継について課題を抱えている参加者も多く、基調講演やパネルディスカッションでは多くの方々から質問があり丁寧に応えるパネリストの姿が印象に残りました。