《著書インタビュー》矢本成恒教授が修了生7名と共著を出版しました
矢本成恒教授と下町プロジェクト(修了生)の共著「ケースで学ぶイノベーション経営」が出版されました。この著書の中には、名古屋商科大学ビジネススクール修了生7名のケースライティング(修士論文)が綴られています。出版に至った経緯や上梓までの執筆活動について、プロジェクト下町の皆さまにインタビューさせていただきました。
出版をされたきっかけや目的は何ですか?
出版のきっかけは、矢本先生と矢本ゼミ修了生との懇親会の席で、せっかく修了したのだからこのメンバーで継続的にイノベーション系の勉強会をしませんか、という修了生の一言です。そこから「プロジェクト下町」が生まれ、矢本先生からケースラーティングの書籍化を勧められました。特に、中小企業診断士の方等は、書籍を出版して入れば信用度が高くなり、ビジネスをしやすいというアドバイスをいただきました。
どんな人に読んでもらいたいですか?
在学生や企業研修のほか、ビジネス上で答えがなかなか導き出しにくい問題に直面されているような方に読んでいただけると幸いです。様々なフレームワークを学んでも本当に実務でどの様に役立てていくかは
手探りになるケースも多いと思っています。各章は、私達が実際に経験をしてきた事や、問題意識を持った事を記述されていますので、フレームワーク等の使い方だけではなく、様々に直面する問題に対してどの様に対処をしていくか、又は行きたいかが背景に隠されています。
自著の紹介(執筆にあたってのこだわり、制作秘話など)をお願いします。
本書では、矢本先生をはじめ8名の執筆者が携わり、イノベーション経営をテーマとする7つのケース(例えば、会社のビジネス構造を根本的に変えるため、イノベーションを創出していくための施策を主に組織の観点から記述しているケース)が盛り込まれています。私達にとって初めての執筆活動ということで分からないことも多く、イノベーションの解釈や認識の統一、元々のケースをどう書籍に落としこむか各人苦労したところです。矢本先生から様々やアドバイス、ご指導いただいたおかげで何とか執筆することができました。制作秘話としては、スカイプでの打ち合わせの際、ある修了生のスカイプの調子が良くないとのことで、携帯をスピーカーモードにして打ち合わせに参加してもらうなんてこともありました。
プロジェクト下町の今後の活動について教えてください。
イノベーションに関わり、皆さんのビジネスに役立てられるような勉強会やイベントを開催できればと考えています。また、今後新しく矢本ゼミ生になる方々の意見も聞いてみて、みんなで盛り上げていければと思っています。
ケースライティング(修士論文)とは
名古屋商科大学ビジネススクールでは、ケースメソッドを活用した大学院教育の一環としてケースライティングに取り組んでいます。ケースライティングにおいては、受講生自身がケースの主人公となり、自らを客観視しながら組織の抱える課題を描くことを通じてリーダーシップを育成する特徴的な教育を実施しています。 長沢雄次先生によるコラム「MBAケースライティングの成果」もぜひご覧ください。