長澤かおりさん
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《最強の環境で、最高の出会いがあります。》 長年、商品開発に携わってきた私の入学の目的は、現業のアウトプットの質を高め、自分自身の揺るがない軸を確立するためでした。ビジネスに必要な思考、知識、言語化...
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Executive MBA
北原康富教授による「Driving Digital Strategy(オンラインでの対面遠隔授業)」の授業が開講されました。
本授業では、個人、また集団での意思決定のためのファクトの捉え方を始め、データ分析方法、リスクテイクの許容範囲など、全体最適か取捨選択のメリットを比較し、より良い意思決定とは何かについて学びます。
Day1・Day2ともに、ケースを通じての意思決定についての手法や考え方を繰り返し問う授業が行われました。
米国のアイスクリームメーカー、「ベン&ジェリーズ」のケースでは、集団での意思決定で一般に広く使われ、妥当性が高いと見られる「多数決」によって決定する手法は、意思決定において最適な手法なのかということを証明するため、このケースを使って実際に決定実験を行いました。すると、「多数決」という一見正解に見える意志決定は、実はその中に正答者を埋没させてしまい、正答者がいても、集団が間違った答えを支持することで正答から外れていってしまう、というとても興味深い結果となりました。受講生たちは、この「集団における意志決定」の中で獲得できたプロセス、損失してしまったプロセスがあること、その決定には成績の差が発生することを、ケースを通じて実験結果より学んでいました。 また「チャレンジャー打ち上げ決定のグループプロセス」のケースでは、チャレンジャーが打ち上げられた時代背景や、製造から打ち上げ工程に関わる人物たちの細かい状況を受講生同士で共有したのちに、チャレンジャーの打ち上げ決定の意思決定会議の再現ビデオを視聴し、この会議の意思決定プロセスの問題点について、その会議出席者のその時の心理状態も考えながら、受講生たちは議論を行いました。そして、授業の最後には、先生が秘密裏に仕掛けていた授業内での実験結果が披露され、個人と集団での意思決定でリスク受容度が変化することを受講生自身が目の当たりにし、集団における意思決定の注意点を教訓としていました。 このような経験で得た知見は、すぐに実務で活かせるポイントのひとつであり、受講することでしか得られない貴重な体験です。
北原 康富教授のプロフィール
専門分野:意思決定、クリエイティブ・シンキング、アントレプレナーシップ
名古屋商科大学教授、アントレセンター長
東京理科大学理学部応用数学科卒業、早稲田大学アジア太平洋研究科博士後期課程修了。日米のコンピュータメーカにてシステムエンジニア及びマネジメントコンサルタントとして活動後、ITベンチャー“日本インテグラート株式会社”を設立(1993年)。創業以来、グループコミュニケーションおよび戦略意思決定の2つの領域において、理論・ソフトウェアの研究開発、および教育・コンサルティングなどを行う。