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オンライン授業《EMBA》Strategic Corporate Finance 小林武教授

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小林武教授による「Strategic Corporate Finance(オンラインでの対面遠隔授業)」の授業が開講されました


授業概要:


小林武教授による「Strategic Corporate Finance(オンラインでの対面遠隔授業)」の授業が開講されました。この授業では、企業にとって必須の知識であるコーポレート・ファイナンスに関する理論を体系的かつ包括的に学び、理論を実務に応用できるようになることを目的としています。


企業価値の評価方法とは


小林武先生オンライン授業風景

本授業では、企業のESG(環境、社会、企業統治)への定性的な取組みをどのように定量的に評価すべきか、具体的にはDCF法での評価において、どの項目に取組みの評価を反映させるべきか、といった点を始め、現在では株価指標に於いても経済活動に影響を及ぼしているESGへの取組みが経営に与える効果についてディスカッションを重ねます。授業の目玉は、最終演習で実施する「資本調達ゲーム」です。受講生は、経営者(起業家)役、銀行役、家計(個人投資家)役に分かれ、経営者は成功確率の異なる複数のビジネスプランの中からひとつを選択し、銀行や個人投資家からの資金調達を目指します。個人投資家は国債、預金、株式を組み合わせ、最適な資産運用を目指し、一方、銀行は預金金利と貸出金利を設定し、国債の購入や貸付などを行いながら、利益の最大化を目指します。銀行は貸付資金を預金として調達しなければなりませんが、当然ながら預金と貸付の金利の設定のバランスを考えなければいけません。経営者は、返済義務のある借入よりも株式投資を希望しますが、銀行の預金金利よりも高い配当の設定でなければ投資を望めないため、利益と配当のバランスを考えなければいけません。同様に、家計はリスクとリターンを考慮し、どのようなポートフォリオが最適かを考えます。そのような絶妙なバランスを見極め、交渉していく中で、模擬的な取引では有りながらも自分の思惑通りに相手が反応するとは限らず、あの手この手で受講生同士がネゴシエーションをする様子は、傍から見ても本当の交渉の場のようでした。

小林武教授のプロフィール
慶應義塾大学商学部卒業後、東京銀行に入行。8年半の銀行勤務を経て、HEC経営大学院(フランス)に留学し、ファイナンス修士号取得。帰国後、格付投資情報センター、バークレイズ・グローバル・インベスターズ、三菱UFJモルガンスタンレー証券、NSフィナンシャルマネジメントコンサルティング(新日鉄住金ソリューションズ子会社)などに勤務。様々な金融機関で20年以上にわたり、企業評価、資産運用、コンサルティング、リサーチ業務等に従事。会社員として勤務の傍ら、筑波大学大学院ビジネス科学研究科にて博士(経営学)取得。2014年4月より現職。日本ファイナンス学会、日本経済学会、日本金融・証券計量・工学学会、日本保険・年金リスク学会、European Finance Association所属。本学では、金融業界の実務経験を活かしながら、理論と実践のバランスを心がけた教育•研究活動を行っていきたい。