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企業活動をもっと考える《ビジネス分析》

#会計 #意思決定

名古屋商科大学ビジネススクール東京キャンパスでは11/28,29,12/5,6の日程で、EMBA(Executive MBA)が取得できるMBAの講義《Business Analysis(ビジネス分析)》が行われています。


北原 康富 教授の写真

担当の小林伸行教授は、慶應義塾大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得満期退学。大手監査法人退職後、独立し公認会計士事務所および税理士事務所を開設し、現在に至ります。東北大学大学院や中央大学大学院など、多くの大学で講師を勤められているほか、財務会計や会計構造などの分野において複数の著書を出版しています。

ビジネス分析の講義2日目

講義2日目では、近年の企業分析において注目が集まっている《企業価値》という概念について、ファイナンス的な視点からの考察を行いました。その名の通り、企業の値打ちを示す《企業価値》ですが、その中身は①収益性と②成長性に大別されます。今回の講義でメインに取り上げたのは、①番の収益性。果たして、収益性とは誰の視点から見た収益性なのでしょうか?また、一般に企業価値の指標とされるROE(株主資本利益率)ですが、厳密な意味でなぜROEが企業価値を表していると言えるのでしょうか?このような疑問に対して、ファイナンスの基礎の部分から理解していきます。

ROEとは。。。
Return On Equityの略称で和訳は自己資本利益率。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合。
企業は、株主資本(自己資本)と他人資本(負債)を投下して事業を行い、そこから得られた収益の中から、他人資本には利子を支払い、税金を差し引いて最後に残った税引利益が株主に帰属する。したがって、自己資本利益率は、株主の持分に対する投資収益率を表すことになる。
そのため、経営者が株主に対して果たすべき責務を表した指標と見ることができる。

引用:野村証券|ROE(証券用語解説集) https://www.nomura.co.jp/terms/english/r/roe.html

企業分析は、最終的な答えを出すというよりも、企業の現状を把握するという準備段階において最も効果を発揮する分野です。その意味で、より綿密に《なぜ?》という疑問を抱くことが必要になります。多様な現実の中で、刻一刻とかわる企業の現状を踏まえて、その本質を見極めることが重要になってきます。その中で、ファイナンスや会計といった数字をベースにした分析は、よりrigidな結果を提供してくれると言えます。


小林伸行教授の詳細