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ネットワーク活動レポート

Network Report

税理士・公認会計士ネットワーク開催(2024年6月8日)

名古屋商科大学ビジネススクールの修了生・在学生がメンバーとなっている税理士・公認会計士ネットワークの第10回勉強会が名古屋キャンパスにて開催されました。今回は「特例事業承継税制の活用について」というテーマで、会計ファイナンス研究科の修了生でありMAC&BPミッドランド税理士法人の社員である髙橋謙二さんと窪田祐一さんが講演を行いました。

特例事業承継税制は中小企業の非上場株式の贈与税・相続税を100%納税猶予・免除する非常に有利な制度で、平成30年から10年間の時限措置として設けられています。しかしながら、税制適用後の継続届出書提出等の事後管理を怠ると猶予されている相続税等を納税しなければならなくなるというリスク等が過度に警戒され、あまり活用されていないのが現状です。

このため今回の勉強会の重要な趣旨は、特例事業承継税制の概要及び活用ポイントならびに贈与税及び相続税の具体的適用事例を紹介することで、制度への理解度を深めると共に過度な抵抗感を和らげ、ネットワーク参加者が関与するお客様の制度適用を推進することをねらいとしました。

参加者からは「制度の適用要件概要を再確認できた」「関連会社がある場合は、制度適用前に組織再編を行うことが有利なケースも理解できた」「承継計画の確認から納税猶予までどのような資料・手続きが必要か詳細に知ることができた」「適用事例を見て、手順をしっかり踏めばリスクもそれほど高くなく、お客様に制度適用を勧めても良いことが分かった」などの感想があり、参加者にとって非常に有意義な機会になったようです。


「税理士・公認会計士ネットワーク」とは


本学を修了した税理士・公認会計士が和となって、税務・会計スキルの向上、独立開業に向けた取り組み、事務所経営者としての経営スキルの向上などについて情報交換を行い、また励まし合いながら切磋琢磨し、税理士・公認会計士としてのスキルを向上・維持させるために設立されたネットワークです。