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ネットワーク活動レポート

Network Report

税理士・公認会計士ネットワーク開催(2024年11月9日)

名古屋商科大学ビジネススクールの修了生・在学生がメンバーとなっている税理士・公認会計士ネットワークの第12回勉強会が名古屋キャンパスにて開催されました。

今回は「外資系大手企業における社内税務部門の仕事とキャリア形成」というテーマで、大手外資系IT企業で税務部部長を歴任したTAP修了生の小笠原紳一さんが講演を行いました。

昨今の経理・税務業界においては、税理士事務所や税理士法人の税務顧問先の多くが小規模企業や中小企業であるため、上場企業や外資系大手企業の経理・税務部門の仕事内容を知らない税理士が少なくありません。顧問税理士がいない、いたとしても法人税申告書等を代理作成することはなく、企業内に組織された税務部門が申告書を作成して顧問税理士が関与せずに申告している現状があります。

このため、今回の勉強会では、企業内税務部門が1年を通してどのような仕事をしているのか、日本企業と外資系企業の税務部門の税務業務に対する姿勢や、上場企業や外資系大手企業内の経理・税務部門というキャリア形成の選択肢を紹介することで、ネットワーク参加者の外資系企業における認識を高め新たな将来像を熟慮することをねらいとしました。

講演では、外資系企業の事業形態の進化をその沿革から辿り、理解の下地として日本企業との差異を多様な視野から解説されました。また、実際の業務内容の項目を、人材募集広告(LinkedIn)を素材にし、①税効果会計、②税務申告、③税務調査(内部監査を含む)、④SOX法(日本と米国の双方)・自己監査の4区分で解説されました。最後に、米国の企業内税務責任者たちによるTEI(Tax Executive Institute)のforum でのAIが税務部門業務のイノベーションを促進するとの議論や外資系企業の税務部門の将来像を紹介して講演を終了しました。


「税理士・公認会計士ネットワーク」とは


本学を修了した税理士・公認会計士が和となって、税務・会計スキルの向上、独立開業に向けた取り組み、事務所経営者としての経営スキルの向上などについて情報交換を行い、また励まし合いながら切磋琢磨し、税理士・公認会計士としてのスキルを向上・維持させるために設立されたネットワークです。