プラハ経済大学(チェコ共和国)への交換留学 参加レポート飛岡 憲さん
現在、チェコ共和国にあるプラハ経済大学で学んでいる飛岡憲さんから留学レポートが届きました。現地での生活にも慣れ、治安も比較的安全な良い環境で過ごせているそうです。
留学レポート プラハ経済大学(チェコ共和国)
私は、2月から4ヶ月間、交換留学生としてチェコのプラハ経済大学に来ています。なぜチェコを選んだかとよく質問されるのですが、理由は2年前に旅行で訪れた際に、美しい街並みに惚れて住んでみたいと思ったことです。また、ビジネスチャンスもありそうだと感じたことも理由の一つです。実際チェコは、共産主義が崩壊して約20年経ったところで、まさに経済発展真っ只中という印象を受けます。
まず、プラハの環境についてですが、表立った人種差別もなく、ヨーロッパの中では治安は良いほうだと感じます。交通もトラムと言われる路面電車が非常に便利で、24時間運行しており、プラハのどこでも行くことができます。物価は非常に安く、日本だと150円くらいするパンでも50円くらいで買うことができます。
プラハ経済大学での講義
プラハ経済大学は立地条件に恵まれ、市街地へのアクセスがトラム1本、約10分くらいで行くことが出来ます。学舎は、最近増築され、比較的広く感じます。留学生プログラムはヨーロッパ、北米からの学生が多く、さらに学士の方が中心です。そのため19歳から24歳の方が多く、私が最年長なのではないかと思います。
授業は、講義形式とゼミ形式に分かれており、ゼミでは2〜4名のチームに分かれてプロジェクトをこなしていかなければなりません。(マーケティングの授業では3Mから聴診器のオムニチャネルを考えなさいというプロジェクトを課されており、授業最終日にプレゼンをします。)もちろんコミュニケーションは英語で行いますが、2ヶ月経ってもなお、英語に悩まされる典型的な日本人となっております。留学生や地元学生の英語力は総じてレベルが高く、特にチームでのプロジェクトでは、言いたいことが言えないという苦悩に陥ります。
日常会話でもそうですが、微妙なニュアンスがつかめないため理解できないことが多々有ります。これから留学を検討される方へのアドバイスとして、映画を見てニュアンスをつかむ練習をすることと、ライティング、スピーキングともにサマリーをできるように練習することをお勧めいたします。
チェコと日本の違い
チェコの労働コストは非常に安く、給与は日本の半分です。そのため、ドイツを中心にヨーロッパ各国からの仕事を請け負っているようです。チェコは立地的にも悪くありませんし、若い方は英語もできるので、コミュニケーションもとりやすく、ビジネスをする上で非常に魅力的です。周りに職務経験がある学生がほぼいないため、ビジネスシーンについてはこれから調査をしていきたいと考えています。
2ヶ月を終えての総括として、日本の強さと弱さを感じました。日本はケースでもよく登場するため、ポジティブな印象を持っている方が多いのですが、その一方で、内需が強いことも影響しているのか非常に内向きな国だと感じました。閉塞感を打破するには、多様性を認め、受け入れる姿勢が必要だと思います。私自身もここで感じた、国、価値観、言語を超えてお互いを認めあうという姿勢を忘れないようにしたいと考えています。
名古屋商科大学ビジネススクールの交換留学
本学は世界各国90校以上のビジネススクールと提携を結んでおり、そのほとんどの学校で授業料免除で交換留学に参加いただけます。ご興味のある方は大学院事務局までお問い合わせください。