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ハーバードビジネススクール留学レポート2021 / 酒井 一繁さん

#留学 #オンライン留学 #HBS #MBA #ケースメソッド

Changing the Game: ハーバードビジネススクール 2021

Changing the Game: ハーバードビジネススクール 2021

世界のエグゼクティブが集うハーバードビジネススクールでケースメソッドを体験。

 2021年10月31日、ついに待ち望んでいた日がやってきました。COVID-19の影響でオンラインセッションのみだったハーバードビジネススクールを代表するExecutive Education Program"Changing The Game "が、2年ぶりに現地で開講したのです。

 Changing The Gameは、交渉術のトレーニングで知られる有名なプログラムで、より効果的な交渉、その場でのより良い決断、Win-Winの関係構築、常に結果を出すために必要な心理的洞察力と実践力を身につけることができるプログラムです。このプログラムも、Max Bazerman教授、Deepak Malhotra教授、Guhan Subramanian教授という世界的に有名な教授陣によって提供されています。もともとは名古屋商科大学ビジネススクール卒業前にこのプログラムを受講する予定でしたが、在学中に申し込んだプログラムはCOVID-19の影響でオンラインセッションに変更になってしまいました。私は世界各国から集まった他の受講生と直接会って受講したほうが、オンラインよりももっと価値のあるプログラムになるはずだと考え、再び対面での授業が始まるまで延期していたのです。

 留学に際してキャンパスや施設はCOVID-19対策がなされ、すべての学生はキャンパスに到着する前にワクチンを接種することが義務付けられていました。それに加え、ハーバードビジネススクールは全学生にPCR検査を無料で提供しており、誰もが安心してプログラムに集中できるよう徹底した安全対策が施されていました。

 この日のクラスは27カ国から集った68人。大企業の役員、起業家、ファミリービジネスの経営者、医師、投資銀行家など、さまざまな経歴を持つエグゼクティブで構成されました。Changing The Gameのプログラムでは、通常のケーススタディやディスカッションに加え、1対1から3対3のチーム交渉まで、バラエティに富んだシミュレーションが行われました。どの学生も積極的に授業に参加し、影響力のある発言やディスカッションでの自信に満ちた態度に驚き、圧倒され、毎日たくさんの刺激と深い気づきを与えてくれました。また、グループ討議やシミュレーションを進める中で、学生同士の交流が深まり、教室の外にも大きなネットワークが生まれていきました。

 このプログラムで学んだ実践的な思考とスキルは、私自身のキャリアをさらなる成功へ導いてくれるものと感じています。 ハーバードビジネススクールでの学びは、自分のキャリアを新しい視点で捉え、ビジネスにおいてどのようにWin-Winの関係を築き、交渉によって真に意味のある結果を得られるかを考える良い契機になりました。


海外留学体験

 4回の授業で様々なテーマを深く学ぶことはもちろんできましたが、何より貴重だったのは、複数の国の人たちと知り合えたことです。 当初、オンラインレッスンでは表面的な交流にとどまり、その後、継続的な関係を築くのは難しいだろうと想像していました。しかし、授業が始まると、生徒同士の交流が重視され、他の国の生徒と話す機会も多くありました。そればかりか、授業後に個別に連絡をくれたり、私の勤める会社でのインターンシップに興味を持ってくれる学生もいました。


Changing the Game: ハーバードビジネススクール 2021

Changing the Game: ハーバードビジネススクール 2021

 パンデミックによって学内で直接授業を受けられなくなることは、あまり意味がないのではないかと思っていた私にとって、この「オンライン」留学で学んだことは想像以上のものでした。また、各授業では、COVID-19をはじめ、リアルタイムで進行するさまざまな時事問題がテーマとして盛り込まれ、質の高いプログラムを構築されていました。4週間という短いながら濃密な時間で得た経験を、今後のキャリアに活かしていきたいと思います。