EDHECビジネススクール（フランス） ダブルディグリープログラム留学レポート2021　 Adel Zayedさん

2021年にダブルディグリープログラムでEDHECビジネススクール（フランス）へ留学されたJulie Truongさんのレポートをご紹介します。

ダブルディグリープログラム（DDP）での留学

　フランスでマーケティングマネジメントの修士号を取得するため、名古屋商科大学ビジネススクール2年次にダブルディグリープログラムを使ってEDHECビジネススクールに留学できたことは、私のキャリアにおいてとても貴重な経験となりました。ここで得た経験をご紹介します。

　私はこれまでラテンアメリカ、北米、ヨーロッパ、中東、そして日本で生活し、アラビア語、英語、スペイン語を習得してきました。アメリカで理学士号、スペインで外交と国際関係の修士号を取得しており、近い将来日本でMBAの取得を目指しています。そんな私がEDHECビジネススクールを留学先に選んだ理由は、私の国際的なバックグラウンドと専門知識をさらに強化し、より高いレベルで展開していく機会と考えたためです。また、EDHECビジネススクールは世界的に有名なゲーム会社であるUBISOFTと良好な関係性があり、私が将来キャリアを構築したいと考えているビデオゲーム業界やエンターテインメントビジネスへの道筋という観点から、ヨーロッパの中でEDHECビジネススクールを選びました。

キャリアセンターとマーケティングプログラム

　EDHECビジネススクールでの教育は、キャリアセンターとマーケティングプログラムによって支えられています。キャリアセンターは、EDHECビジネススクール全体が進化していく中で最も重要な役割を担っており、学生は基本的な履歴書の作成から、自己啓発、キャリアの目標設定など、何から始めたらよいかを学ぶことができます。キャリアセンターでは、毎週、毎月、オンラインとキャンパス双方で様々な就職活動の支援が行われており、その内容は企業イベントの情報提供や、キャリア開発担当者と1対1で相談できるセッションなど多岐にわたります。この個人セッションは、ヨーロッパで働く場合の理想的な条件を見つけたり、企業へ効果的にアプローチするための履歴書作成にとても役立ちました。また、企業イベントは隔週で開催され、企業側が自社の採用プロセスや要件を紹介し、企業の人事担当者に直接会うことができ、応募プロセスを後押しするものです。

　EDHECビジネススクールのマーケティングプログラムにおける1学期の授業は、グループプロジェクトと最終プレゼンテーションに重きを置いたマーケティング入門の授業です。グループプレゼンテーションの準備も非常に楽しいものでした。ただ、一つ悩みを挙げるとすれば、学生の多くがフランス人であることです。どうしてもフランス人同士で集まってしまう傾向があり、最初はなかなか近づくことができずにいました。とはいえ、国際的なクラスでは外国人同士のほうが多角的に学べるので、逆に楽しい面もあります。インド人、カザフスタン人、スペイン人、イタリア人、ラテンアメリカ人。フランス人が固まってしまっても、他の外国人同士がグループとなりやすく、1年間でたくさんの友人を作ることができました。

　2学期からは"specialization module"が始まり、ラグジュアリーマーケティングとエンタテインメントマーケティングのどちらかを選択することができます。私は、ゲーム業界で働きたいという目標に合致していることと、UBISOFTが学校のパートナーであることから、エンターテインメント・マーケティング・モジュールを選択しました。このモジュールでは、実際にブルガリアのアニメーションスタジオやスポーツ施設を訪問し、企業レベルでのエンターテインメントとその運営方法について5日間にわたる集中講義があります。これまでブルガリアに行くことなど考えたこともなかったので、EDHECビジネススクールに行かなければ絶対にできなかったであろう貴重な経験でした。

　学生生活においてもEDHECビジネススクールはとても充実しています。学生組合は「学生統合の日」を設けたり、留学生のための懇親会を企画するなど、素晴らしい活動をしています。また、ヨーロッパ各地への短期間の旅行を格安で手配もしてくれて、私もベルギー、オランダ、ドイツ、チェコを学生組合と共に訪問することができました。Covid-19の影響で移動には制約を伴いましたが、フランス国内はもちろん、普段は決して訪れることのない都市を訪れ、多文化の人々と一緒に旅をすることで、楽しい時間を過ごすことができました。欲を言えば、そうした制約のない時に旅行ができれば尚良かったと思います。

今回の留学を経験して

　ダブルディグリープログラムは、2年間で2つの学位を取得し、新しい経験、ネットワーク、新しいビジネス視点を得ることができて、非常に素晴らしい機会だと思います。世界各地に住み、学び、探検し、自分の将来を形作る経験を積み重ねることで、「グローバルMBA」を体現できると考える私にとって、この留学を通じて自分の成長を大いに感じることができました。