MBA留学レポート "IPADEビジネススクール" 斉田 圭さん
2016年3月7日-11日参加レポート
メキシコにある提携校、IPADE Business Schoolで開催されました短期EMBA"Doing Business in Mexico-Emerging Market"へ、本学マネジメント研究科所属の斉田さんが参加されました。
International Week
IPADEはForbesやFinancial Timesのランキングで中南米のトップに位置付けられているビジネススクールで、この期間は毎年International Weekと称し、海外の提携校から学生を迎え、IPADEのメキシコシティとモンテレイのキャンパスからもフルタイムMBAの学生が参加する特別プログラムが開催されており、今年は総勢249名、うち海外からは16校80名が参加しました。
海外からの参加者はアメリカ、南米、ヨーロッパ、アジア、アフリカと世界中からバラエティに富んだメンバーで、ケロッグやIESEなど欧米の有名校をはじめ各校から複数名来ており、我が名古屋商科大学ビジネススクールが2名でおそらく最少人数です。
5日間のプログラムとはいえ、キャンパスでの朝食から講義、会社訪問、アクティビティとぎっしりスケジュールが組まれていて、初日から朝7時にホテルを出て帰ってくるのが夜9時というなかなかハードな内容ですが、朝から晩まで食事や移動まで一緒に過ごすのでいろんな国の学生と交流を持つことができたのは貴重な経験となりました。
昨年名古屋商科大学ビジネススクールに交換留学で来ていたIPADEの卒業生が挨拶に来てくれたり、ベトナムから来ていた学生は広告の制作会社を経営していて、彼の会社が自分の会社のベトナム現法の広告の仕事をしていたり、と地球の裏側でも思わぬ繋がりができるのは嬉しいものです。
プログラムにはメキシコで活躍しているビジネスマンをゲストスピーカーに迎えたセッションもあり、グーグル、ウォルマート、キッザニア、チキータ(バナナの)の経営陣の講演を聞いたり、企業訪問ではCRITというメキシコ発で目覚ましい成果を上げアメリカに進出した障害を持つ子供のリハビリ施設の運営団体や、同じくメキシコ発祥で東京、大阪をはじめ世界中に展開しているキッザニア、メキシコシティが本拠地の世界最大のパンメーカーBIMBOグループを訪問し、メキシコの優れたビジネスモデルやオペレーションを見聞きしながら、新興国としてのメキシコの魅力やメキシコ人のメンタリティ、リーダーシップ論の講義等、日本ではなかなか学べない新興国の可能性やビジネスの実態を知ることができる内容となっています。
講義の様子
講義はケーススタディ中心で、リゾート地カンクンで急成長した自然や文化を楽しむアクティビティ施設Xplorのマーケティングや、グローバル展開しているシネコン運営会社シネポリスの人材育成、キッザニアの創業期のビジネスモデルや海外進出、さらにはメキシコに複数の工場を持ちマーケットシェアNo.1の日産が本体とメキシコ法人の危機をそれぞれどう乗り越えたか、といったケースについて、人数が多いので4つのクラスに分かれて議論します。
さらに4日間を通して8人程度のグループに分かれ、メキシコから海外に進出できる製品やサービス、もしくは海外からメキシコに持ち込んで成功しそうなビジネスモデル、というテーマでグループワークを行い、最終日に各チームプレゼンテーションをします。
自分のグループはIPADEの学生が日本に旅行に来た際に利用して機能美と清潔さに感動した、というカプセルホテルを、飛行機の遅れや市内の交通渋滞が激しいメキシコシティの空港に展開して、メキシコの一大産業である旅行の体験を変える、という内容で、日本人としてプレゼンの冒頭で日本のカプセルホテルの魅力を紹介しました。
IPADEの教授陣はとにかくエネルギッシュで面白い先生が多く、講義はスピード感のある展開で、早口の英語を必死に聞きながら発言内容についてどう表現するか考えているうちに次の議論に行ってしまうので、なかなか普段の授業のようには発言できず苦しみましたが、たった5日間とはいえ朝から晩まで英語づけになると後半は多少慣れてくるもので、懸命にクラスで発言したり、250人の前で緊張しながらキッザニアのCOOに質問したのはいい思い出です。
海外で学ぶのは人生初だったのですが、本当に行って良かったと思います。
東京校 マネジメント研究科所属 斉田 圭さん
名古屋商科大学ビジネススクールの交換留学
本学は世界各国100校以上のビジネススクールと提携を結んでおり、そのほとんどの学校で授業料免除で交換留学に参加いただけます。ご興味のある方は大学院事務局までお問い合わせください。