アブストラクト
GSユアサの売上高は2834億円(2009年3月期)。このうちの約9割は、鉛電池とその関連で占められる。自動車、二輪車、ビル用などの電池や電源装置だ。リチウムイオン電池は、5%程度の比率でしかない。会社全体として、リチウムイオンを次世代の主力として研究開発に取り組んできた。その基本的な収益モデルは、摺り合わせ技術である。近い将来、鉛電池事業と同等か、場合によっては兆円レベルまで持っていかなければ、会社に未来はないのだろうか。GSユアサがこれまでの産業用で培ったリチウムイオン電池の技術を、自動車用途でこれからどこまで生かせていけるのか。リチウムイオン電池により、GSユアサは大きな変化を迎えている。本ケースは,こうしたGSユアサが,今後更なる成長をするため,さまざまな可能性を探るというケースである。本ケースには,GSユアサで取り扱う製品群が登場し,それらに関連して電池メーカ、自動車メーカ間の関係性が取り上げられている。主人公は,二次電池の特徴を前提にして,さまざまな市場のポテンシャルをどのように考え,どのようなビジネスモデルを立案・比較評価し,どのようにマーケティング戦略を遂行するべきであるか検討する。
詳細情報
ケースID | 11-1016 |
---|---|
登録 | 2011 |
業界 | 電池製造業 |
分析領域 | オペレーションマネジメント |
ページ数 | 28 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |