英語MBAに在籍しているChristian ParragaさんとSimon Cookさんが、トヨタ自動車についてより深く学ぶために学校主催の見学ツアーに参加しました。Christianさんはエクアドル出身で、プログラム参加前は教育コーディネーター兼コンサルタントとしてIBMに勤めていました。Simonさんはイギリス出身で、現在三菱航空機株式会社の人事部長を務めています。今回は、二人の体験レポートをご紹介します。
Simonさん:最初に訪問したのはトヨタ会館です。フレンドリーなツアーガイドが迎えてくれて、彼女が英語で案内するのは私たちが初めてだと教えてくれました。私たちは約40分かけてトヨタ製品の展示を見て回りました。展示では15万ドルのコンバーチブルデザインのレクサスから、鮮やかに塗装された競技用軽自動車、最新型水素燃料電池、ハイブリッド車まで、様々な製品を見ることができました。この展示のハイライトは、実際のe-Paletteをようやく見られたことです。トヨタの様々なプロジェクトに関して教室で議論した中で、e-Paletteは特に多くの時間をかけて議論したものだからです。ほっとした表情のガイドとの別れを惜しむ前に、ミュージアムショップに寄る時間も十分にありました(これはもちろん外せません)。私たちはバスに戻り、メインイベントであるトヨタ自動車の堤工場へと向かいました。
Christianさん:この旅行ではトヨタ自動車の堤工場を訪れる機会があり、トヨタ生産方式(略称TPS)が実際に行われている様子を目にすることができました。TPSはヘンリー・フォードの前世紀初期のアイデアにインスピレーションを受けて創造されたものです。トヨタは20世紀半ばにそれらのアイデアを新たな方向から見直し、自社の工場で実行しました。
Simonさん:ツアーでは工場の様々な工程を見て回りました。色々なプロセスを見学しましたが、特に注目したのは、組み立てラインや品質チェック、供給システムなどです。自分たちが研究してきた多くのこと(かんばん方式、JIT、カイゼン、無人運転など)が実際に行われているのを見られたことはとても素晴らしい経験でした。
Simonさん:私が一番感動したのは、より効率よく製造するための施策です。角度をつけた土台を設置し、重力を利用して作業ができるようにしたり、ドアの設置を工程の最後に持ってきて車体の周りを歩く労働者の作業時間を削減したりと、様々な工夫がされています。工場の多くの要素が、今や世界的なブランドとなったトヨタに強く関連する言葉となっている独創性と卓越性を物語っています。
Simonさん::今回のトヨタ自動車の工場見学は素晴らしい体験となりました。人類の知恵を実によく証明しています。私たちを取り巻く乗り物にどんなものが使用されているのかをより深く理解するために、たくさんの方にトヨタの工場を訪ねることを強くお勧めしたいと思っています。
Christianさん:多くの授業でTPS(Toyota Production System:トヨタ生産方式)についての資料を読みましたが、それが実際に実施され、機能しているところを自分の目で見ることができたのは非常に貴重な経験でした。トヨタ自動車の見学を経て、これこそが人類の創意工夫の力であると感じました。