アジアのトップ機関が結集――Family Business Research Consortiumが本格始動
2025年4月1日、名商大ビジネススクールのイニシアティブのもと、アジアにおけるファミリービジネス研究の先端を担う4つの研究センターが連携し、新たな国際的枠組み「Family Business Research Consortium」が正式に発足しました。参加機関は、名古屋商科大学ビジネススクール: Center for Family Business(日本)、Taylor's University:Taylor's Center for Family Business(マレーシア)、HKUST Business School:Roger King Center for Asia Family Business and Family Office(香港)、Sasin School of Management:Asian Family Enterprise & Entrepreneurship Center(タイ)です。
本コンソーシアムは、アジアにおけるファミリービジネスの研究を推進することを主目的としており、今後は学術ネットワークの拡充と国際的な知見の共有が進められる予定です。中でも注目を集めているのが、各機関が開発したケース教材をコンソーシアム内で共同管理し、それを教育・研究の双方で自由に活用できる仕組みを有していることです。
この取り組みにより、各地域に根ざした高品質なケーススタディが相互に共有され、研究の質と量の双方が飛躍的に向上することが期待されています。さらに、この活動は、各研究センターが所属するビジネススクールの教育力を強化する点でも大きな意義を持ちます。教育と研究の両面において、実践的かつ理論的な学びの場が拡充されることで、次世代のリーダー育成にも寄与することができると考えております・
参加機関はいずれも国際的に高い評価を受けており、今回の連携は、地域間の知的協力の新たなモデルとして注目されています。アジアのみならず、世界中の研究者や教育機関からも関心が寄せられており、国際的な研究ネットワークの中核としての役割が期待されております。
事務局は名商大ビジネススクールに設置され、同大学が各機関をまとめる中心的役割を果たすことで、コンソーシアムの持続的発展と運営の安定が図られます。本コンソーシアムの発足は、アジア発のファミリービジネス研究と教育の国際的地位を高める重要な一歩であると考えております。