第83回エグゼクティブセミナー『今後の経済動向とリスク管理』
独特な授業を行うことで非常に人気の高い伊藤祐輔教授。
第83回エグゼクティブセミナーでは、『今後の経済動向とリスク管理』と題してご講演いただき、本学を検討中の方だけでなく、本学の在校生や修了生も含め多くの皆様にご参加いただきました。
「どう生きるかはリスク管理の問題である」
日本のGDPは波はあるものの右肩上がりで推移してきました。それなのになぜ、「失われた25年」と言われるのでしょうか。それは「労働者の賃金が比例して上昇していないから」なのです。つまり、企業や企業に投資する資本家のみが儲かり、「貧富の差」が広がってしまったということが考察できます。
伊藤教授はこうした経済の動きに加え、昨今の技術革新にも触れました。ロサンゼルスで伊藤教授が出会ったある男性は、印刷会社で機械に職を奪われ、Uberの運転手へと転職をしたそうです。こうした「消える職業」は決して珍しい事例ではなく、20年後には6割の仕事が代替可能になると言われています。伊藤教授は「将来を見据え、”誰もができない仕事”をできるかが勝負」と説きます。経済動向をただ追うのではなく、自分自身の「リスク管理」へと繋げられるかどうか。熱意のこもった伊藤教授からのお言葉に、受講生は「将来について深く考えされられた」と口にしていました。
伊藤祐輔教授のプロフィール
1976年早稲田大学理工学部数学科卒業、83年同大学大学院理工学研究科後期過程終了。偏微分方程式論の研究活動のかたわら数学教育を続け、89年ソロモン・ブラザーズ・アジア証券(現シティグループ証券)に入社。株式部長、株式デリバティブトレーダーとして10年間マーケットにかかわる。その後、99年インドスエズ・ダブリュ・アイ・カー証券(現カリヨン証券)に移りトレーディングデスクの再構築を行う。「教育者」と「トレーダー」というユニークな経歴を活かし、2000年に株式会社シンプレクス・インスティテュート代表取締役に就任。
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次回のエグゼクティブセミナーのご案内
名古屋商科大学ビジネススクールでは、知見を広げる機会として様々なイベントを開催しております。
次回のエグゼクティブセミナーを以下ご案内致します。
第84回『デジタルトランスフォーメーションに対応するビジネスモデル構築』東京
日程:2018年12月15日(土)14:30〜16:30
場所:東京丸の内キャンパス
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