MBA修了生の原嶋茂さんが、ムダの排除を追求した開発思想がよくわかるビジネス書「コンカレント・エンジニアリングの本」を出版されました。
とことんやさしいコンカレント・エンジニアリングの本/日刊工業新聞社
内容紹介
コンカレントエンジニアリング(concurrent engineering)とは、技術開発において製品の開発プロセスを構成する複数の工程を同時並行で進め、各部門間での情報共有や共同作業を行なうことで、開発期間の短縮やコストの削減を図る手法のことを指す。その本質はムダの排除を追求した開発思想ともいえる。
特に製造業で用いられる用語で、設計、試作、生産などの各工程を担当する部門が情報を共有し、前工程の完了を待たずに並列に業務を進めることを意味する。コンカレント・エンジニアリングを日本語で表わすと「同時進行技術活動」といえる。また、後工程の持つ知見を前工程にフィードバックし、例えば量産しやすい構造を意識した設計を行うことなどで、全体最適や全体を通じたコストの削減を目指す。
ただし、コンカレントエンジニアリングの目的は期間短縮だけではない。本書では、業務改革や開発思想の本質を解説している。その狙い、取り組み方、計画、組織、ツール、マネジメントに至るまでを楽しく紹介している。
著者はデンソー入社以来コンカレント・エンジニアリングに取り組み、多くのプロジェクト活動を主導してきた第一人者である。
著者略歴
原嶋茂
名古屋商科大学ビジネススクール EMBAプログラム 2013年9月修了。
作家。専門は、生産マネジメント、技術経営。元(株)デンソー。日本能率協会主催の「生産技術研究部会」「生産技術マネジメント研究会」の運営委員、中部品質管理協会主催のTQM講座「生産における品質マネジメント」等を長く担当。愛知工業大学大学院非常勤講師。日本大学工学部SSL客員研究員。慶應義塾大学大学院SDM研究員。一方、鳴海風の筆名で和算小説や歴史ノンフィクションも手がける。日本文芸家協会会員、関孝和数学研究所研究員。
本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです。