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《税理士養成課程》会計ファイナンス研究科の修了生・田々辺献さんが執筆された修士論文「貸倒損失と部分貸倒」が第24回租税資料館奨励賞を受賞されました。
租税資料館は、税法学ならびに税法と関連の深い学術の研究を助成するため、税法等に関する優れた著書及び論文に対して、毎年《租税資料館賞》を贈っています。大学院生の論文については、《租税資料館奨励賞》を設けており、田々辺献さんの修士論文が優れていると評価されました。
受賞にあたり、田々辺献さんに喜びの声や修士論文、本学での学びについてお話しを伺いました。
汐留パートナーズ税理士法人 勤務
田々辺献さん
Tax Accountant Program 東京校
2012月9月入学 2014年9月卒業
私が論文のテーマを選んだのは1年次の終わり頃だったと思います。当時、会計・税務に関する実務経験が無かったため、税法上の様々な論点について実体験に結びつけて感じ取るのが難しい状況でした。そのため、テーマ選定に当たっては下記を基準にしました。
貸倒損失は従来から物議を醸してきた論点の一つであり、平成23年度の法改正で貸倒引当金が原則的に廃止されたことから、再考すべき時期に来ていると考え、修士論文のテーマにしました。今思えば適切な選択だったと思いますが、こうした選択ができたのは、大学院の先生方や学友たちに何度も相談に乗って頂き、数々の貴重なアドバイスを頂けたおかげです。学修環境に恵まれたことに大変感謝しています。
論文では、貸倒損失の問題点と解決方法について、自分なりに考察して論述しました。こうした自分の思考プロセスや発想について、権威ある租税資料館から名誉ある賞を頂けたことを大変光栄に思います。
論文作成の過程で発揮した思考プロセスは、私が名古屋商科大学大学院(NUCB)で学んだ成果と密接に関係しています。NUCBでは税法学のみならず、MBAの講義も開かれています。私は積極的にMBAの講義にも出席し、修了時には国際認証機関に認証されたMBAも修得できました。
NUCBの講義は、ビジネスパーソンとして活動するうえで非常に役立ちます。知識を教えること以上に、知識を活用して実際に起こり得る問題に対してどのように対処するのか、という問題解決能力の養成に主眼が置かれていることが、NUCBと他校との違いです。
これは非常に重要だと思います。私たちがビジネスにおいて遭遇する問題は、社外・社内の人間関係において、予算や時間の制約があるなかで具体的に解決しなければならない場合がほとんどです。例えば、私たちは学校の地理の授業で《青森県の特産品はリンゴである》という知識を暗記します。しかし、本当に必要なのは、下記のような実際的な問題意識、洞察力、解決方法と結び付けて知識を活用することです。
論文執筆も同じであり、現在の税制度での問題について、原因を正しく析出して、解決策を検討することが必要です。これからの時代は、知識を得ることから、知識を「活用」することに、比重が高まっていくと考えています。その意味でNUCBの教育スタイルは、今まさに必要とされていると思います。
今後はNUCBで学んだスキルを活かして、ビジネスで活躍し、人の役に立ちたいと考えています。私が身を置く会計・税務業界もちょうど革新の時期にあり、旧来の会計税務の知識に加えて、ITスキル、プレゼン力、英語力、ビジネスストラテジー、マネジメント、ホスピタリティー、コンプライアンス、ガバメントといった新しい能力が試される時代になってきています。しかし、こうした変革の時期にあっても、正しい信念と理念に基づき、NUCBで習得した実践的なスキルを活用すれば、必ず問題は解決できると確信しています。そして、そのような問題を切り開いた先の地平線にあるのは、より多くの人々や社会に貢献し、多くの幸福を成し遂げる境地ではないでしょうか。