[MBA講義紹介] 新事業創造/川村稲造教授/BIP
2015年は始まったばかりですが、本学では今年度最後の講義がスタートしました。
名古屋伏見キャンパスで行われている「新事業創造(Business Creation)」の講義をご紹介します。
この講義は 斬新で新たな価値を生み出す人材を目指すMBAにおいて開講されている科目で、年度末の集大成としてふさわしく本学研究科長の川村稲造先生が担当です。
ー 新事業創造(Business Creation)ー
本講義は、新しい事業を立ち上げるための経営戦略上、組織構造上の最も基本的で典型的な重要問題を取り上げます。
新事業を立ち上げようとする起業家や既存事業を抜本的に革新しようとする後継者、あるいは社内ベンチャー事業のプロジェクトリーダーの明暗を分ける論点は、戦略的な思考方法や事業システムの原理的な問題です。成功事例だけでなく失敗事例も題材に取り入れ、新事業創造における「決断プロセス」を考えます。
講義2日目の本日、使用ケースは「ヤマト運輸」と「セコム」です。
見学に伺った時間帯のテーマは「ヤマト運輸の小倉社長は、新事業が5年で黒字化するとなぜ読めたのか?」。
これまで日本に存在しなかった個人宅配事業をゼロから構想し、計画し、断行した小倉社長は、当初どうみても採算が合わないと思われた事業の5年先をどのようにして有り有りと見ることができたのでしょうか。どのような思考プロセスによって黒字化まで4〜5年と読めたのでしょうか。事前予習でケースを読み込み、自身の考えをしっかりとまとめてきた学生たちがクラス討議で意見を交わしていました。
講義はまだ来週も続きますが、この科目を終えると春休み期間に入ります。休み前のありったけのエネルギーを講義に費やしていただきたいと思います。
〜お知らせ〜
昨年末、川村先生の書籍が出版となりました!
仕事の決断プロセス―デキル人ほど陥る「6つの落とし穴」
<正しい考え>を導くプロセスを、川村先生ご自信の30年以上の実務経験と有名な事例を紹介しながら書かれた書籍です。本講義においても教科書として指定されています。