自分の会社をより良くしたい　郷家浩人さん

三菱重工業株式会社　勤務
郷家浩人さん

Pre MBA（履修証明）名古屋校
2015年4月入学

三菱重工業株式会社に就職し航空機製造に従事。多くの業務を経験後、入社13年目から管理業務に携わる。無料で学べるオンライン大学講座「gacco」にて開講した、本学のビジネススクール（入門）講座で感触をつかみ入学を決意。2015年4月よりPreMBA（履修証明）で学ぶ。

管理職になり手探りの毎日

　製造工程の管理や、製造現場へのIT技術導入、製造形態の保証などの業務を経て、入社13年目から部署の管理の仕事を担当するようになりました。業務の監督、予算管理、人材採用、取引先との関係調整など業務は多岐にわたります。管理職になる時点で、会社の研修や独学でマネジメント知識を勉強する機会はありましたが、ほとんどは実務を通して習得していくことになりました。経験がない中で始めのうちは見よう見まねで、悩みながら深部まで理解せずに業務をこなしている有様でした。

　管理職になってみて、初めてマネジメント層が持ちあわせるべき判断基準や知識が必要だということに気付きました。慣れない業務を手探りで進めていく中で、自分の知識不足をカバーするために、自分で何か始めなければいけないと痛切に感じるようになったのです。

MBAを学ぶことの意義を知る

　航空機製造業界で一緒に仕事をしていた女性が会社を辞めてMITスローン大学院でMBAを学ぶと聞きました。当時の私は、せっかくの立派なキャリアを中断してまで大学院に行くことが理解できませんでした。しかし前述の彼女だけでなく、他の知人も会社を辞めてHarvard Business Schoolへ行くことになったのです。それを聞いたのが、ちょうど私が管理職になり悩みを抱えていた時期だったのも重なり、初めてビジネススクールについて関心を持ち始めました。

ーーービジネススクールに関心を持ってからMBAが必要だと思うに至った理由は？

　調べてみると、私の会社でも一定の資格保持者には社費でMBA海外留学できる制度が設けられている事を知りました。これから管理職として組織を率いる者には、会社としても大学院で学び高度なマネジメント知識を備えた人材になることを求めているのだと感じました。ここでやっとMBAの意義を理解できたのです。
　知人たちは人生のキャリア全体を見据えてMBA取得という道を選択していたのかと思い至り、自分にもMBAの学びが必要だと思いました。私は今の会社で仕事を続けていきたいので、週末に通学できる名商大ビジネススクールのPreMBA（履修証明）で学ぶことにしました。

学びを通して自分を顧みる

ーーー印象に残っている授業は？

　名商大ビジネススクールで印象に残っている授業は多くあります。とくに伊藤武彦教授の「ビジネスプレゼンテーション」という授業では、相手に明確に伝え納得させることのできるプレゼンの方法を学びました。人前で話すにあたり聴衆に背面を見せない、簡潔に話す、など誰もが当たり前と思うようなことでも、授業で改めて先生に指摘されることによって自分ができていなかった事に気付かされます。

ーーー業務に直結する学びになった授業は？

　以前は会計やファイナンスの知識が乏しかったのですが、「ファイナンシャルエッセンス」や「アカウンティングエッセンス」の授業によって全体像を掴むことができるようになりました。おかげで予算編成や投資判断において、事前にどんな準備が必要か、他者に説明するときにはどの点を手厚くフォローすべきかなどを考えられるようになりました。
　以前の自分では分からなかったこと、他者に指摘されてから対応していたことが、率先して行えるようになったことは大きな成長です。

これからの仕事との向き合い方

　私自身がエンジニアから管理職になった時に抱えた「マネジメントの方法が分からない」という悩みを、きっと他の人も抱えるはずです。その時に自分が助けになりたいと思っています。自分の部署の中には大小さまざまなチームが存在しますので、各チームを適切に率いるリーダーを育てることによって、会社の基礎体力が向上すると思っています。
　そして私のもとで働いてくれている同僚に「一緒に仕事をしてよかった」と思ってもらえることを目標にしています。この和が広がるとおのずと会社全体が良くなり、組織に良い循環が生まれると信じています。
　1年間のPreMBA（履修証明）で学んだことを基礎にして、来春からMBA学位プログラムの進学が決まっています。さらに学びを発展させて、自分のフィールドを高く大きくする助けにしていきたいと思っています。

平日夜間や週末に東京、名古屋、大阪の各キャンパスで説明会を開催しています。お気軽にご参加ください。
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取材：2015年12月