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《EMBA》Behavioral Economics 岩澤誠一郎教授

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秋学期が始まった東京では岩澤誠一郎教授による「Behavioral Economics(行動経済学)」が開講されています。


講義概要


伝統的な経済学や経営学は、経済主体の意思決定が合理的に行われることを想定して議論を行ってきました。しかし実際には、大きなお金がからんでいる局面でさえ、合理的とは言い難い意思決定が行われることは稀ではありません。しかもそうした非合理性にはクセのようなもの、つまり一定の傾向があります。行動経済学は、ヒトの経済活動の中の非合理的な部分に着目し分析を行い、この非合理性のクセを認知することで、より良い意思決定につなげることを模索する学問です。


「システム1」と意思決定


「システム1」という言葉を皆さんはご存知でしょうか。ヒトの脳内にある本能的な部分のことで、人間の意思決定に非常に力強い影響を持ちます。例えば、「アンカリング」と呼ばれる事象のように、事前にある数値が提示されると、それ以後の判断がその数値に引っ張られてしまうというのもその一つです。

授業1日目のテーマは、この「システム1」が人間の判断にいかに影響力を持っているか、そしてそれをいかに扱っていくかという点です。米国のネットオークション会社のケースを取り上げ、受講生は会社側の立場に視点を置きながら、顧客の脳内を想像してどのような判断を下すか、先生と受講生の間で熱いディスカッションが繰り広げられました。