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《EMBA》Strategic Thinking 長沢雄次教授

#EMBA #戦略論 #長沢雄次 #対面授業

2020年9月26日(土)から名古屋商科大学ビジネススクールでは秋学期が始まり、対面授業が再開されました。それを受け、東京校ではソーシャルディスタンスの観点から、EMBAコースは2クラス同時開講とし、座席の間隔を従来の2倍にするなど新型コロナウィルス対策も講じながら、長沢雄次教授による「Strategic Thinking」が開講されました。


授業概要:

本コースは市場分析や企画提案、プレゼンテーションなど「考えて伝える」ための基礎となる論理的思考力を養うコースです。特に論理的思考に最も必要な戦略と戦略的思考を中心に学びます。 同時に、新たに入学した方に関しては今後の講義の導入講義という位置付けがあり、これから受講するコースの学習の仕方の基礎として、ケーススタディの方法の習得も目的としています。 戦略には様々な定義がありますが、「戦略=競争に勝つこと」と定義します。競争に勝つ為には戦場 (市場)を知り、敵(競合)を知り、己の力(自社)を知り、その上で適切な作戦(戦略)を立て戦 い始め(実行)します。この一連のアクションをサポートするのが戦略の理論・手法です。このコー スでは、理論・手法の基礎を学びつつ、より大事な「戦略思考と発想」をじっくりと学び身に付けて、 論理的思考の基礎を作る事を最大の学習目標に置きます。また、様々なケースを通じて講師の経験を踏まえたリアリティのある議論を展開していきます。

《コカコーラ対ペプシコーラと清涼飲料業界》のケースで【競争の原理と戦略(Principle of Competition)】を学ぶ

3日目の授業で用いられたのは、100年にわたってコカ・コーラに挑戦し続けるペプシコーラと、それに対抗して拡大路線を走るコカ・コーラの競争が描かれたケースです。1950年代から1990年代の状況を詳細に描いた両社100年の戦いの歴史から、競争に勝つためには、戦略的視点や競合対抗策などの両社の打ち手を分析し、「競争の原理」を導き出していきます。とりわけ、クラスディスカッションでは、原液メーカーとボトラーの利益率に着目し、「コーラ」の製造と販売のビジネスモデルをまず理解していくところからスタートしていきます。そして、コカ・コーラとペプシコーラの競争の軸(対立点)を整理しながら、それぞれが競合他社との関係の中でどのような打ち手を講じていたのかを紐解きながら戦略を深掘りする長沢雄次教授のファシリテートに促され、受講生たちが次々に手を上げる活気のある授業となりました。このクラスの半数以上は9月に入学されたばかりの新入生の方々なので、長沢雄次先生ならびに同級生たちのエネルギーに引き寄せられて、緊張しながらも白熱した議論を楽しむ様子が伺えました。


長沢雄次教授のプロフィール
東京大学工学部卒業後、日商岩井株式会社入社。情報通信システム開発プロジェクトに従事。米国ハーバード大学経営大学院修士課程修了(MBA)。後、本社経営企画部にて全社経営戦略策定業務に従事、更に通信事業部ニューメディア課長として情報通信&マルチメディア分野の営業第一線で活躍。ニフティ株式会社にてインターネットビジネスの戦略的展開に従事した後、ソフトバンク株式会社入社。ジオシティーズ株式会社COO,カーポイント株式会社副社長として、インターネット事業立ち上げを指揮。その後プライスウォーターハウスクーパースコンサルタント株式会社ダイレクターとして情報通信・メディア・エンタテイメント企業の経営コンサルティング従事。サンケイリビング新聞の資本参加を得て女性市場向けのマーケティングサービスを提供する株式会社ライブリッジを起業。その後ITベンチャー株式会社テック・インデックス社長としてベンチャー最前線で活躍し、現在本学教授。8年連続でアウトスタンディングティーチングアワード受賞。