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EMBA × ソフトバンク《Strategic Corporate Finance》

#EMBA #国際認証 #名古屋商科大学ビジネススクール #実務家教員

2022年1月22日に開講された小林武教授による『Strategic Corporate Finance』の初日の授業をご紹介いたします。小林教授は、20年以上にわたり、東京銀行、格付投資情報センター、バークレイズ・グローバル・インベスターズ、三菱UFJモルガンスタンレー証券、NSフィナンシャルマネジメントコンサルティング(新日鉄住金ソリューションズ子会社)にて企業評価、資産運用、リサーチ業務等に従事しており、理論と実践のバランスを心掛けて教育・研究活動を行っています。

名古屋商科大学ビジネススクールでは、教員の9割以上がビジネスの第一線で活躍してきた実務家教員で、AASCB、AMBA、EQIOSの3つの国際認証が定める「世界標準の教員基準」をクリアした教員を採用しています。本学のEMBA/MBAプログラムでは実務家教員によるケースメソッドによる授業を通して、実社会でのリーダーとしての活躍につながる実践的な学びを得ることができます。

Strategic Corporate Financeとは

本授業では、企業の金融活動全般を取り扱うコーポレート・ファイナンスに関する理論を体系的かつ包括的に学び、理論を実務に応用できるようになることを目的としています。そして、いかにファイナンスのツールをビジネスの意思決定に活用していくのか、に重点を置きながら、日本企業やグローバル企業のコーポレート・ファイナンスに関するケースを取り上げています。ケースでは、企業の経営戦略の問題点と今後の課題を財務活動の視点から、在籍生とともに議論を深めていきます。

また、初学者でも理解できるように、なるべく図表や具体的事例などを取り入れて、コーポレート・ファイナンスの本質をわかりやすく解説し、金融市場・財務データを用いたEXCELの演習を随所に取り入れながら実践力の養成を目指しています。


「Strategic Corporate Finance」小林 武 教授

投資におけるリスクとリターンを考察する

初日の授業では、まずコーポレート・ファイナンスの意義を議論しました。次にファイナンスの基本的な考え方である異なる時点に発生するキャッシュ・フローを定量的に扱う方法を解説、そして、ファイナンスにおけるリスクとリターンの概念を踏まえた上で、株主・債権者に対する報酬としての資本コストの考え方を学びました。

ケースでは、『ソフトバンクー株式と社債の評価―(2019)』や『アシックス -投資家との対話-(2019)』などを用いて、資本コストの基礎的な考え方であるβ(ベータ)について考察したり、資本コスト企業価値評価の関係について議論したりしました。理論上、リスクの動きでリターンは決まりますが、現実の市場では、必ずしもハイリスク・ハイリターンという設定ではありません。リターンに貢献するリスクとはどういったものがあるのか。リスクそのものを「消せるリスク」と「消せないリスク」に切り分け、不確実な情報の中で、いかにリスクをコントロールして、どの様にリターンを設定していくのか。これらの「問い」に対して、もし自分自身がCFOの立場だったら、どう考えて意思決定をするのか。様々なケースを活用し、まさに実務で使えるファイナンスの「熱血授業」が繰り広げられていました。