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EMBA × ファーストリテイリング《Strategic Management》

#国際認証 #名古屋商科大学ビジネススクール #実務家教員 #トリプルクラウン #ビジネススクール #EMBA #Organizational Behavior & Leadership

2022年7月31日に大阪EMBAで開講された植田統教授による『Strategic Management』の最終日4日目の授業を紹介します。企業再生、経営戦略、グローバル経営を専門とする植田教授は、東京大学法学部卒業後、経営コンサルタント、経営者、弁護士として30年に及び豊富な経験を積まれている実務家教員です。世界有数のデータベース会社レクシスネクシス・ジャパンで代表取締役社長として自ら経営を担い、世界NO.1の企業再生コンサルティング会社のアリックスパートナーズでライブドア、JALの再生事件を担当するなど数々の実績を挙げ、さらに自身の経験と知識に基づいた著書を多数発表されています。  

名古屋商科大学ビジネススクールでは、教員の9割以上がビジネスの第一線で活躍してきた実務家教員で、AASCB、AMBA、EQIOSの3つの国際認証が定める「世界標準の教員基準」をクリアした教員を採用しています。本学のEMBA/MBAプログラムでは実務家教員によるケースメソッドによる授業を通して、実社会でのリーダーとしての活躍につながる実践的な学びを得ることができます。

Strategic Managementとは

リーダーの能力として重要なのは、経営で直面する様々な事態に臨機応変に対応できることです。本授業では、リーダーシップ、組織、人事、企業文化、コーポレート・ガバナンス、M&A、緊急事態の対応といったトピックについてディスカッションやグループワークを重ね、危機や非常事態に直面した時に自身が経営者ならどう対応するかを考える訓練を行います。またGEやワコール、トヨタなど、国内外様々な業界・状況のケースの考察を通して、イノベーティブかつグローバルな視野を持つ新時代のリーダー育成を目指します。

東日本大震災におけるファーストリーティリンググループの対応

最終日の授業では、ユニクロやGUなど、複数のファッションブランドを擁するファーストリテイリングの事例を扱いました。同社は積極的な売上目標を掲げつつも、社会貢献を重視するなど、多様な経営理念を掲げています。授業ではまず組織の全体像を捉えるために、組織を7つの観点から分析する「7S」のフレームワークを用いて考えました。その分析を踏まえ、東日本大震災時のファーストリテイリングの対応について議論を進めました。

地震と津波が日本に大きな被害をもたらした2011年3月11日、ユニクロもまた壊滅的な打撃を受けました。震災被害を受けて日本全体で自制ムードが出来上がろうとする中、現地で被害を受けたユニクロは早々に営業を再開させました。それはトップダウンの命令によるものではなく、現場の判断によるものでした。また企業全体としても被災者に対する衣料品無料配布を実行しました。このような時々のユニクロの判断には経営理念が関わっています。経営理念が空文化する例が多いにもかかわららず、このようにうまく機能しているのはなぜか。ディスカッションでは、参加者は当時のあらゆる要素についてつぶさに検討を加え、教授の導きのもと積極的に意見を交換し、どのようにこの事例から敷衍していくのかについて考えを深めていきました。