専門分野に特化したCertificate in Leadership Development(リーダー育成プログラム)の1つでもある「International Management Program」の”Women in Leadership ”がオンラインにて開講されましたので、その授業の様子をお届けします。
本授業では、女性という特定のグループを前提とし、どう捉えて、鍛えていくのかについてみなさんと議論を重ね、各人のリーダー観だけでなく倫理観を広げることを目指していきました。まず、初日の授業では、アメリカのシューズ会社「ジェンセン・シューズ社」のケースを使い、「ジェンセン・シューズ社」で2004年に起こった上司、Jane Kravitz(白人女性)と部下、Lyndon Brooks(アフリカ系アメリカ人男性)の問題について議論が始まりました。受講生のみなさんは、事前に上司と部下どちらが正しい言い分であるかをそれぞれの立場によって分析され、意見は真っ二つに分かれ、初日から激しいディスカッションが始まりました。
今回の授業では、上司であるJaneがリーダーとしての役割が不十分であったと思われる言動が原因であったと結論に至りましたが、Janeに限らず管理職であるビジネスパーソンの多くが、本来のリーダー業務は全体業務の僅か6%程度でしか行えていないと言った調査結果もあります。リーダーには、リーダーの役割を果たすために組織全体の見直しも図る必要があると認識できたテーマでもあった様子です。多様化の進むビジネスの現場で今後は、益々、リーダーとしての資質・能力・力量・統率力が問われていくと感じられた授業でした。
Certificate in Leadership Development(リーダー育成プログラム)では、名古屋商科大学ビジネススクールのトップ講師が、各分野に沿ったリーダーとしての意識と姿勢を本格的なケースメソッドを通じて養うことができます。2週末完結型(土日4日間)のオンラインプログラムです。各テーマは3科目で構成されており、リーダーとして知っておくべき知識を修得し、志高い仲間とともに心構えを醸成します。リーダー育成、深い業界知識や危機管理の授業に長けた教授陣で構成され、各プログラムにて全て単位取得した者には、修了者には修学したことを証明する「修了証」が交付されます。