Paulina Lopez
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MBA
2022年6月26日(日)東京校MBAプログラムにて開講された矢本成恒教授による『Innovation Management』の2日目の授業をご紹介いたします。矢本教授は、NTTグループにて経営企画部門や新規事業開発部門を中心に経営戦略策定、グループ会社経営支援、新規事業企画を担当、その後、IT&放送コンサルティング会社に取締役として参画されたり、コンサルタントの集合組織の(社)俯瞰工学研究所の設立に携われた実務家です。経営コンサルタントとして80社以上の経営・新規事業支援、中小企業診断士としてIT業・製造業等を中心に多くの経営指導や企業研修を実施されるなど、コンサルタント&中小企業診断士の活動もされています。本学に10年前に教授として着任され、現在は、本学での教鞭の傍ら、コンテンツ分野のイノベーションプロセスの特徴をデータ解析により検証する研究に取り組んでおられます。
名古屋商科大学ビジネススクールでは、教員の9割以上がビジネスの第一線で活躍してきた実務家教員で、AACSB、AMBA、EQUISの3つの国際認証が定める「世界標準の教育基準」をクリアした教員を採用しています。本学のEMBA/MBAプログラムでは、実務家教員によるケースメソッド教授法を通して、実社会でのリーダーとして活躍につながる実践的な学びを得ることができます。
本講義では、ビジネスプランニングによるイノベーション・マネジメントを「実践体験」することを目的としています。通常のケースディスカッションだけでなく、フィールドワークを含めたビジネスプランニング演習も行い、最終的に外部講師の審査員に向けたプレゼンテーションを実施します。ビジネスアイデアの事業化には、ビジネスプランによって実現性や納得性を示して支援者を得ることが重要です。実際にビジネスプランを作成することで、イノベーションのプロセス、イノベーターのジレンマ、新規事業の進め方など、イノベーションマネジメントの具体的なトピックを理解します。
2日目の授業では、「イノベーションとリノベーションー革新と刷新ー」というケースを扱い、新たな事業の立案、新規市場の開拓、ビジネス規模の拡大という一連の流れを学びます。その中で、イノベーション(革新)とリノベーション(刷新)という概念について理解を深め、午後に控えるビジネスプランニング演習のヒントとなる考えを得ます。
ケースでは、ネスレの新サービスである「ネスプレッソ」の事業展開を追いかけました。その中で、新事業を軌道に乗せた「イノベーター」と、軌道に乗った事業を拡大させる「リノベータ―」の2人の人物が登場します。クラスディスカッションではその2人のリーダーシップについて、価値観やバックグラウンド、パーソナリティなど、多角的に意見交換を行い、革新と刷新の違いを比較しながら学びを深めました。新事業の展開では状況に応じてさまざまなリーダーシップが求められます。参加者たちは最終プレゼンに向けて、自分のビジネスアイデアを実現するために何が求められるのかを具体的に突き詰め、計画を練る。そんなリアリティにあふれた授業が繰り広げられていました。