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税理士・公認会計士ネットワーク開催(2023年6月13日)

バンクシーの絵画の前で

名古屋商科大学ビジネススクールの修了生・在学生がメンバーとなっている税理士・公認会計士ネットワークの第6回勉強会が東海東京証券のオルクドール・サロン東京にて開催されました。今回は2部制にて行われ、第1部では「アートとビジネス」というテーマで野坂和夫准教授が、第2部では「現代アートがビジネスに与える効果」というテーマで、BIP修了生で現代アーティストである丸山智美さんに解説をいただきながら、オルクドール・サロン東京で開催された現代ART展「オルクドール美術展 現代ART展ー巨匠から若手までを知るー」を鑑賞しました。

アートとビジネスは一見関連しないように思えますが、企業が経営戦略として、アートによる集客を図るケースが近年増加しています。また、従業員の生産効率性の向上やイノベーションの創出などの効果が報告されています。このようなビジネスのトレンドを踏まえて、今回は会社経営にアートを取り入れることを想定し、現代アートの市場規模や現代アート投資について知識を深めました。加えて、今回は絵画や美術品を購入した場合に損金や経費にできる税制についても知見を広げました。この税制は要件を満たして利用したとしても、税務調査で否認されるというケースも散見されます。美術品に対して興味を持たれたばかりの経営者の方やクライアント様が購入した美術品を税制調査で否認されないためにも、顧問税理士としてどのように対策を取れば良いのか、具体的には、顧客や従業員に広く目に付く場所に飾った方が良いことや、税務調査官に対して企業経営に役立っていることをどう説明すれば説得力があるかなどについてケーススタディにて習得することができました。

その後、丸山智美さんに現代アートを解説いただきました。一般的にはわかりづらいとされている現代アートですが、展示されている各作品を以下の観点からわかりやすく説明いただき、参加者同士でディスカッションを交えながら、鑑賞しました。

  • 投資対象として魅力的な作品であるか、
  • 会社に飾ると集客効果のある作品であるか
  • 会社に飾られていると自身が生産効率が上がりイノベーションを創出できそうか

参加者からは、「今回の勉強会を通してアートがビジネスの現場でも重要だと理解することができ、大変参考になった」、「現在アートは理解しにくいが、自分なりに理解しそれがビジネスに与える影響を予測して、どの作品を会社に飾れば事業に活用できるかシミュレーションできた」などの感想があがり、アートとビジネスに関する見識を広められた方が多かったようです。また、今回の勉強会の内容を総合的に考慮した上で税制を含めた費用対効果の視点から、アート投資をすべきか否かの経営意思決定について学修でき、税理士や公認会計士として、「アート」という一味違った切り口からクライアントにアドバイスする実務的な知識を習得することができたようです。

「税理士・公認会計士ネットワーク」とは

本学を修了した税理士・公認会計士が和となって、税務・会計スキルの向上、独立開業に向けた取り組み、事務所経営者としての経営スキルの向上などについて情報交換を行い、また励まし合いながら切磋琢磨し、税理士・公認会計士としてのスキルを向上・維持させるために設立されたネットワークです。