日本企業を強くするにはどうすればよいか。多くの経営者、経営幹部の方々との意見交換、そこから伝わってくるグローバル化への切実なニーズに意を強くして、「人ベース」と「仕事ベース」という仮説を立て、研究プロジェクトを本格化した。 研究プロジェクトには3年間をかけた。郵送による質問紙調査を行い、163社からの回答を得た。さらに、12社を対象にヒヤリングによる事例調査を行い、分析を行った。 日本企業は「人ベース」の強みを持っている。これを活かししつつ米国企業に特徴的な「仕事ベース」の強みを導入し、組織能力をハイブリッド化する。この道筋を明らかにしたのが本書である。