今秋からフランスの提携校EDHECビジネススクールのダブルディグリーに在籍中の古川雄一さん(名古屋商科大学ビジネススクール マネジメント研究科所属)より留学レポートが届きました。
受講生について
Welcome sessionでは代表や担当者が女性ばかりであることに驚きました。北欧などの他の国と比べ、女性の政治に占める割合が低いと言われていますが、教育界においては女性の活躍が目立ちました。例えば弁護士では女性が46%、小学校の教員では90%に上ると言われています。実際に目の当たりにし、日本ではなかなかありえない光景で印象的でした。
私のクラスには17カ国、38人の学生がおり多様性に富んでいます。アジアからは圧倒的に中国、インドの方が多く、日本人は私1人です。キャンパス全体でも年間600人、42ヵ国からの留学生がいるそうですが、その中でも日本人は私1人です。クラスメイトの中には日本に友達がいる方や、日本文化に興味がある方がとても多く驚きました。
講義について
講義での例え話にもお国柄がでます。例えば戦略論を語る際、こちらでは「トラファルガーの戦い」を例に出し、戦いの情景を説明します。ヨーロッパ人には馴染みがあり想像しやすいですが、アジア人にとっては馴染みがなく混乱してしまいます。本来、難しい話をわかりやすくするための例え話によって逆にわかりにくくなってしまうことが難点です。
また英語力の問題もあるため、自分の強みをどこに活かすのかを考える必要があると感じております。さらに、海外でいかに自分の強みを発揮できるのだろうかと考えます。オブザーバーとして生徒達を観察すると、中国人と日本人は圧倒的に目立たないという事です。これは教育や歴史、文化による面もありますが、考えさせられるところでもあります。日本ではできない経験がよい学びとなっており、特にクラスの若いメンバーから率直にフィードバックをもらうと傷つきますが、気づきと学びが多いのも事実です。
フランスでの生活
フランス移民局へのVISA申請、銀行口座開設等、普段の生活でも大なり小なりトラブルに直面しています。
毎日が失敗の連続で、間違った電車やバスに乗ったり、スーパで売られているものの表示がわからなかったりと、悪戦苦闘しています。日本では普段しないような失敗が沢山ありますが、そこからの気づきや「たくさん失敗をしただけ学べる」ことを身に染みて感じていますが、少しづつですがようやくこちらの生活に慣れてきました。
名古屋商科大学ビジネススクールのダブルディグリープログラム
名古屋商科大学ビジネススクールでは、現在カナダ・フランス・ドイツ・ペルーの海外提携校9校でダブルディグリーの取得が可能です。ダブルディグリーとは提携するビジネススクールと本学にて1年ずつ学び、2年間で両ビジネススクールの修士号を取得することを目指す先進的な履修制度です。授業料は本学2年間分のみで留学先の授業料は免除されます。またダブルディグリーのほか、短期交換留学も多数ご案内しております。